「オタク」という言葉のイメージを仮に6つに分類してみた
下記のエントリーを読んで、「オタク」という言葉について考えさせられたので書く。
上記の記事の内容を大雑把に言うと、一口に「アニメが好き」というタイプにも色々あり、「アニメ好き」は雰囲気で楽しむタイプ、「アニオタ」は細部まで覚えて分析するタイプ、というもの。
これを読んで心底納得したのだけど、自分はまさに、漫画・アニメ「好き」タイプ。場面の細かい動きや作画担当、脚本の担当者などはほぼ気にならない(ただし、ストーリー上の矛盾などは気になって楽しめないという面倒くさい性格。「未来日記」はそれでも面白かったけど)。
で、上記エントリーでは「好きなものに対して記憶力を発揮するタイプが『アニオタ』になるのではないか」というくだりに、若干違和感を覚えた人も多かったようなのだけれど。
最近読んだ記事で、こんなものがあった。
この頃よく聞く(気がする)、「いまどきのオタク事情」というやつ。なんでも今は、アニメや漫画が好きなだけでは「オタク」と言われないそうだ。「何かに深くハマっているマニア」及び「マニアっぽい外見」の人のことを「オタクっぽい」と言うらしい。
しかしながら、「昨今の『オタク』は『一般人』と見分けがつかない」というのも、もうかなり前から言われている事柄だと思う。
(「一般人」って言い方もあれだけども。「芸能人」の伴侶になる人なら「一般人」と言われるけれど、「民間人」みたいなノリで使うなら逆は「戦闘員」だよね。「俺ら」は実は戦闘員だったのか、って話。やのつく人が言うところの「堅気さん」みたいなノリなのだろうか。それもどうか)
先日、秋葉原で面白いものを見た。10代後半か20代と思われる女の子3人が、チェックのシャツにチノパン、黒ぶちメガネ、あろうことかバンダナまで装備で、キャッキャしながら歩いていた。そう、彼女たちは「オタクのコスプレ」をしていたのである。
人によって感じ方は違うと思うのだけど、私は素直に面白かった。別に「マニアっぽい外見」を馬鹿にしてのコスプレではないんだと思う。「アキバに行くからそれに合ったカッコで遊んでみよう」というノリだったんだろう。遊び心って大事だと思うし、アレを見た人は必ず二度見してから笑うと思う。
閑話休題。
つまり、一口に「オタク(っぽい)」と言っても色々あるよねという話で。
1)アニメ・漫画がライトに好き
→ 趣味/ライトな性質?
2)アニメ・漫画を追究したい
→ 趣味/ディープな性質
3)何かのジャンルが深く好き
→ 趣味/ディープな性質
4)自分の興味のある事柄以外には視野が狭い
→ ナローな性質
5)服装が黒っぽい/メガネ/チェック/バンダナ
→ 服装に対する興味が薄い(ナローな性質?)
6)非リア
→ ナローな性質、服装、から派生するイメージ。実際には、1~3の人たちには全くパラレル(比例しない、関連性がない)であり、4~5の属性はそもそも「アニメ・漫画」と関係がないため、「オタク」という言葉から外れるような気がする。人間的な性質っぽい。
ちなみに「ナロー」という言葉は適当に書いたのだけど、自分がもろにこれです。世界が小さいというか。自覚はしてるのだけどなかなか治らない。
適当に挙げてみたけれど、自分の「オタク」という言葉に対するイメージはこんなもんかなという感じ。
よく、メディアに「オタク」という言葉が取り上げられてはネットで荒れるけど、アレが自分にはよく分からない。「オタクっぽい」とは、上記のどれのことをさしているのだろうか。
自分がどれかに当てはまるにせよ、当てはまらないにせよ、「アニメが好きです」「深く考え突き詰めたい性質です」「服装が黒っぽいです」でいいんじゃないかなと。ケミカルウォッシュのジーンズだろうが、気に入っているなら別にいい。気に入らないなら、そっとクローゼットにしまって、新しいものを買いに行けばいい。
それでも荒れるのはなぜかというと、多分、「自分の属性じゃないもの」と一緒にされるのが嫌なんだと思う。だから、「アニメや漫画が好きだけど非リアじゃない、バンダナも巻いてない、一緒にするな」みたいな言説がTwitterに吹き荒れるんじゃないだろうか。
非リア系/ライトなアニメ・漫画好きとしては、肩身が狭いばかりである(やけくそ)。
なので、仮に各項目(属性)に勝手に名前をつけてみたいと思う。
なのだけど、個人的に常日頃から気になっているのが、「アニメ・漫画」というこの響きというか、字面である。
「アニメ・マンガ」とすると何か「クールジャパン」みたいな響きを伴ってうさんくさい。「アニメ・漫画」とすると、漫画のほうが堅い感じがして、釣り合いがとれないような気がする。
頻繁に一緒に語られているのにもかかわらず、この2つを一緒にした言葉というのはなぜ開発されないのだろうか。なので、もう勝手に名称(仮)を作ってみたい。
「アニコミ」とかどうだろうか。
そのまんますぎるか。
「アメコミ」と1字しか違わないし。
いや、アメフラシとamazarashiだって音にしたら2文字しか違わないし。
いいか。
1)アニメ・漫画がライトに好き
→ あにこまー
2)アニメ・漫画を追究したい
→ 真あにこまー
3)何かのジャンルが深く好き
→ ディープラブ
4)自分の興味のある事柄以外には視野が狭い
→ ナロい
5)服装が黒っぽい/メガネ/チェック/バンダナ
→ ブラチェ系
6)非リア
→ これに勝る言葉が見当たらない
うん。
まあ、滑ったので多めにみてください。
ディープラブって。
でもksnmが流行るならなんでもありだと思うんですよ。
ないか。
ないわ。
関係ないけど漱石の「アドベンチュアラー」ってやつ、あの言葉のメリハリのきいた使われ方は素晴らしいと思う。かっこいいよね。
疲れたので今日はここまで。
読んで頂いてありがとうございました。