あなたの歌がききたくて。

小説とVOCALOIDと知らない人のことばが好き。

犬派か猫派かと聞かれたので犬&猫の出てくる小説を挙げてく

今週のお題「犬派? 猫派?」

 こんばんは。今日も寒いですね。
 街を歩いている女性はそろそろスプリングコートを着て、肌色のストッキングを履いてる方も多いですが。私はあとしばらく、冬のコートに黒タイツで出勤します。寒いのにがて。

 久しぶりにお題で書いてみようかと思ったら、犬猫の話。どちらも可愛いし選べないですよね。ということで小説に逃げます。適当に挙げていきます。

犬&猫がでてくる小説 ~猫篇~


黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

 …はい。何の捻りもないですね。
 猫というのは、自分の中でこう、「フシャー」って言いながら犯罪を暴露してくれる存在ですね。(何かまちがってる)

ジェニィ (新潮文庫)

ジェニィ (新潮文庫)

 恋ですね。いいなあ。出てくるごはんが美味しそうです。クラムチャウダーとか。ねずみは食べたくないけど。
 この小説といえば新潮のこのVerがスタンダードですけれど、すみません。訳が…訳がどうもしっくりこない。他のも読んでみたい。

 新聞記者の飼っている猫が、事件を解決するヒントをだしてくれるという体のシリーズ。驚異的な偶然か、はたまた神がかった知能の持ち主なのか、それは分かりません。ということになっている。
 …三毛猫ホームズとつくりが似てると思った方は正解です。どちらも軽く読めてたのしい。

梶井基次郎 愛撫

 梶井せんせいはほんと、厨二ごころをくすぐってきますね。退廃的かつ透明感があっていいです。

『吾輩は猫である』殺人事件

『吾輩は猫である』殺人事件

 ミステリなんですけれど、何かこう、知らない街路をさまよって出られなくなるみたいな小説ですね。ちょっとトラウマ感ある。

ごろごろにゃーん (こどものとも傑作集)

ごろごろにゃーん (こどものとも傑作集)

 絵本ならおしゃれにル・グウィンを貼るって選択肢もあるところで、純和風に長新太ですよ。この絵柄、子供の頃さんざん図書館で見ましたね。大好きですね。

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 ネタが尽きてきたのがよく分かりますね。


 …何かこう、どストレートなラインナップですみません。いざ書こうと思うと忘れてるなぁ。

犬&猫がでてくる小説 ~犬篇~


ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)

ウォッチャーズ〈下〉 (文春文庫)

 あれ? 画像無いんですね。文春文庫のあの装丁好きなんだけどな。
 えーと、米政府から逃げ出した実験動物二匹が戦う話です。(語弊あり)ものすごくアメリカちっくというか、そのままハリウッド映画になりそう。
 人間並みの知性を持つレトリバーがすごく愛らしくておちゃめなんですよ。好き。

高安犬物語 (新潮文庫)

高安犬物語 (新潮文庫)

 椋鳩十とかと比べれば知名度は落ちるかもしれないですが、この物語はほんとに傑作です。こども向けとかじゃなくて、生命同士が本音でぶつかりあってる、意地と誇りと愛がある、そういう動物物語。

シートン動物記「オオカミ王ロボ」 (10歳までに読みたい世界名作)

シートン動物記「オオカミ王ロボ」 (10歳までに読みたい世界名作)

 シートンには猫の話も勿論あるのに、なぜ、犬のほうだけ動物記を持ってくるの?って思われるかもしれませんが、本人にもわかりません。
 ロボの格好良さが鮮烈に心に残っているからでしょうか。っていうかこれ、狼ですね。犬じゃないですね。

雨はコーラがのめない (新潮文庫)

雨はコーラがのめない (新潮文庫)

 犬に「雨」という名前をつけるセンスが、さすがの江國香織。「つめたいよるに」の犬は「デューク」でしたね。
 
 「ウォッチャーズ」では、犬と会話できます。別の知的生命体と意思疎通する感じ。
 動物物語では、根本的には意思疎通が出来ない別種の生命に対する、愛情と信頼が鍵になります。
 この本はちがう。犬はただそこにいて、自分の思うままに生きている。作者はそこにいて、同じ時間を共有しているだけに見える。
 面白いなと思います。 

ドッグ・ストーリーズ〈上〉 (新潮文庫)

ドッグ・ストーリーズ〈上〉 (新潮文庫)

 主として80年代の英米文学の短編の中から、犬に関するものを集めたアンソロジー。
 アンソロジーというと、そのジャンルのファンに向けたアイテムみたいな感じがしますけれども、この本はガチです。別に犬好きじゃなくても唸ってしまうような、心に残る作品ばかりなので、気になった方は是非。

野性の呼び声(新潮文庫)

野性の呼び声(新潮文庫)

 むかし、子供向けの全集で読んで、気に入ってたので文庫で買い直した小説。最後のほう、バックがソートンに心を開いてからの流れは、いまだにじわっと泣けます。


 …何かこうしてみると、後半のほうが熱く語っている感じが否めないですね。自分の深層意識は、犬と猫なら犬のほうが好きなんでしょうか。
 書いて見るものだなぁ…。


 本日は以上です。

人工知能(AI)は文学史に名を残す夢を見るか

 さきほどNHKのニュースを観まして、めちゃくちゃテンションが上がったので、100万人が思いつくであろうタイトルで書き飛ばします。
 …と思ったらもうタイトル被ってましたね。様式美ということで。 
 人工知能はSF文豪の夢を見るか? : ギズモード・ジャパン

 で、件のニュースというのはこれ。
 www3.nhk.or.jp

 SF作家・星新一にちなんだ文学賞、「星新一賞」へ、人工知能を使って書いた掌編(ショートショート)を複数応募したところ、その一部が賞の一次選考を通過した、というもの。
 ちなみにこのプロジェクト自体は前から知られているもので、「そうか、選考の一次を通過するところまで来たのか…」という反応の方も多いと思いますが。先日の「AlphaGo」の件もあって、タイミングとしては一気に話題になった感がありますね。

 ニュースを一度見ただけなので、内容は詳しく頭には入ってないのですが、人工知能に小説を書かせるステップとしては、以下のように説明されていたと思います。

 1.要素を大きく、「意味のある文章」と「ストーリー」に分ける。
 2.「いつ」「天気」「何を」という条件を、人工知能に指示して考えさせる。
 3.人工知能が条件をもとに、「意味のある文章」を書く。
 4.人間がそれをもとに「ストーリー」を作る。

 今回の執筆については、全体のうち人工知能が考えたのは1,2割程度で、今後もっと割合を上げていきたい、というようなお話を関係者の方がされていたと思います。

 以前(2012年時点)ではこんな感じで説明されていました。
www.itmedia.co.jp

 ということで、2016年時点で、人工知能が「意味のある文章を作る」ところまでは行っているんだなあ、というのがまず衝撃。構成等まで自分で考えるようになるまでにはだいぶかかりそうだなあ、というのがその後にくる感想ですね。

 
★ ★ ★


 で、考えることは皆同じだと思うんですけれど、「人工知能がどこまで素晴らしい小説を書けるのか?」っていう。

 面白いと思うのは、その疑問に答えるにあたり、「小説の素晴らしさって何? っていうか、小説ってどんなもの?」ということを各自が自分に反問すると思うんですよ。「人間以外の存在」に出会ってはじめて、「人間の活動」が定義されるというのが面白い。

 
 個人的な結論を先に言ってしまうと、人工知能は将来、娯楽小説ならかなり面白いものが書けるんじゃないかなと思っています。
 なぜなら、エンタメは手法がある程度決まっているから。

 私は小説を書いたことはないですが、要素としては例えばこんな感じかなと思っています。

 ・コンセプト/読者層/テーマ、メッセージ
 ・世界観
 ・登場人物
 ・ストーリー
 ・構成

 大雑把なのでツッコミは勘弁頂きたいですが。こんな感じの要素を、パーツを作って組み合わせ、調整して、小説という形に仕上げていたりするんじゃないかなと。
 でもって、これを頭に入れて読んでると分かるんですけど、

 小説を書くのって、めちゃくちゃ面倒な作業だな、と。

 もうね、上手い小説ほど、凄まじく計算されてるんですよ。かてて加えて、「文章力」という、ある程度才能に左右されるどうしようもない大きな要素もありますが。

 人間が感動するような「話の原型」というものは、もう出尽くしている、という話をどこかで読んだような気もします。温故知新ではないですが、物語というのは意外と、時代によって姿を変えているにすぎないのかもしれない。
 人工知能がその辺の組み方を覚えてしまえばですね、泣かせるも笑わせるも自由自在ですよ。ヘンなところは人間に推敲してもらえばいいです。相手は「自分の大事な作品を否定された」=「自分の人間性が貶められた…」とか傷ついたりしないですし。そもそも人間性がないわけで。


 ですが。
 人工知能文学史に残るような文学が書けるかっていうと、まぁ現時点では無理じゃないかと個人的には思います。
 人間の営みや思考を描いた結果、後世に残るほどの大きな質量を持ってしまった、というのが、自分の考えるいわゆる「文学」の定義なんですが。
 ものすごく凡庸な感想ではありますが、コンピュータが人間の内面、思考、感情の機微まで汲んでくれるとは思えなくて。
 対面だったらね。ある程度、表情なり声のトーンなりで読み取れたりするんでしょうが、自分で0から創造できるとは思えない。生老病死、社会、戦争、恋愛、そういったものを自分から描くのは無理かなと。

 可能性があるとしたら、

 ・「人工知能から見た人間」を描く
 ・「自分(人工知能)の内面」を描く
 ・読んだら気が狂うような、かつ意味の通った文章を書く

 のどれかかなぁ。
 最後のやつは厨二病的に心躍るものがありますが。ドグラ・マグラの再来!みたいな売り出し方をされて、読んでがっかり、になる未来が目に見えるような気がしますね。

 人工知能が感情を持ったらどうなるのか? については、興味がありますが。瀬名秀明先生の『あしたのロボット』は感動作なので、未読の方は是非にとおすすめしておきます。


 …とりあえず、そんな日が来るまで長生きできたらいいな。


 本日は以上です。

過去の自分が思った以上に厨二病こじらせて句とか捻ってた件について

PCのフォルダを整理してたら。
むかーし書いた、塚本邦雄をこじらせたみたいな、短歌なのか俳句なのかよく分からないやつが出てきたので、上げておきます。
勉強したこともないのに、なんで書こうと思ったんだろう…。我ながら、20代でこれだけ厨二マインド持ってるのすごいな。


★ ★ ★


髪からのしずく波紋となる湯舟

方言の飛び交う湯舟浸かり居て身をつづめおり24歳

湯煙から見上ぐる夜空幾つもの命を載せて星の進める

湯舟にて皓き歯並びかみならす我も彼もみな一対の骨



珍しき笑顔に問えぬ貸した金はと

闇の中ノイズに飽きてふと見れば体液のたり垂れ流る頬



顛にうごめく蟻を見もやらず地響き疾る白き軍勢

雲はしり差しては陰る線路にて乱る髪いさ美しき死を



錆び刃もて日々切り結ぶエゴ重し冷たき水を呷る夏宵に

ふたとせの長さにてまた契約す我も彼も明日知らざるに



蟹工船我もと叫ぶこそ貧し

PCに向かう背後で掃除機のおと我もいつかは従事するらむ

電話聞き開くデータの柔らかさ

おかえりと表すような絵文字あらぬか文字にするほどの仲でもなければ



ホームにて聞く音美し退る一歩二歩

鉄橋を等間隔にひかりむし飼はれることは哀しからむか



長閑なる春の光のパークにて桜、アシモフ、欠けた身体を

夜の道パンジーの花千切りたり桜散るまでのわかれと言われて

その曲の最初の音を祝福と云う

醜しとかすかに聞え音のみなかるる

朝霧のみ空とほくによろこびの歌


★ ★ ★

最近ボカロ聴いてないなって人向けにここ半年位のボカロ曲をいろいろ貼ってく

 えー。表題の通りですが。
 2015年後半から2016年2月くらいで、この人の新曲来てたのか…!とか、界隈で流行っているなとか、格好良いなとか可愛いなとか思った曲を貼っていきます。(n番煎じとか言わない。)


 まず、来てたのかやったー系。

 昨年12月、sasakure.UKさんの新曲。難しいことは分からないんですけど、音がもう本当に格好いい。昔から変わらない、どう聴いてもささくれ節なのに、進化してるのが素人耳にも分かります。
 そして声がいい。滑らかで柔らかい、IAの楽曲のなかでもベスト調声の中に入るんじゃないでしょうか。
 ちなみに12月2日にアルバムが出ています。

 MARETUさん。いつもの救いようのない感じなんですけど、なんかこう、軟式野球でバットの真ん中にボールがあたった時みたいな爽快感がある曲。
 音もですけど、ミクの声がデフォっぽいのに他のPとどこか違う気がします。何でだろう。
 …すごく今更ですが。「極悪P」という名前はもう受け入れられたんでしょうか。

 OSTER projectさん。ボカロというかインストですが。いくら聴いても飽きない。
 こちらも12/16に、インスト主体のフルアルバムが出ています。凄いなあ、これ。
 …そういえば、トヨタとのコラボは驚きましたね… ほぼ日路線に転身するのかと思った。


 
 Treowさん。アニメ色が強いように見えますけど、こんな音楽が付いたアニメは無いだろうな。えげつなく格好いいです。
 ストーリーとして進行するようですが、そちらはあまり食指が動かずスルー気味…(すみません)

 仕事してP。安定のMEIKOKAITO使用曲。昔の曲のお蔵出しということで、どちらもV1らしいんですが、さすがの調声。後半の盛り上がりがとても好き。ちらっとあのメロディが出てきたりします。

 冬の妖精…じゃなかった、daniwellさん。1分を切る曲の中で、7つのソフトが歌っています。
 耳から受け取る至福感がすごい。可愛いなあもう…好き。

 ATOLSさん。…2年前の自分に、セカオワのボーカルがボカロになってATOLSさんが曲を作るんだよ!って言っても信じないよね。そのくらいの衝撃ですね。
 曲と声の相性がどうかとかは、自分の知る所ではありませんが、このじっとりと内臓にくる感じがいかにもで好き。

 いかにも深瀬さん!って感じの曲ならこれ↓。

 40mP。位置づけ的には「ドレミファロンド」「少年と魔法のロボット」に続く、みんなのうた系になるんでしょうか。何ていうのか分からないんですが、こう、ぱっぱらした曲調がたしかに親和性ある。
 優しくて温かい気持ちになれる、いつもの堅実さがとても好き。

 ワンオポさん。原曲は知ってる人が多いと思いますが、V4Xでセルフカバーが来てるんですよ…! これは聴くしかないです。
 鏡音はホント…格好良くて可愛いですね…。じーざすPが鏡音遣いでよかった。


 次。伸びてるなー流行ってるな、って思う系。

 DECO*27さん。マイリストが現時点で4万超えていますね。
 最近はヤンデレ系に回帰したDECOさんですが、やっぱり自分もすきですね…こういうのが…
 これ系ラブソングの自分的ベストはストリーミングハートでしょうか。そういえば、ファミマのフェアでDECOさんコラボのウェハースチョコを出していたことありましたね。コンプできなかったのが心残りです。


 Taskさん。「ボカロラップ」とタグについている曲で、初動からこれだけぐわっと伸びるのは珍しい。流行りが来てるのかもしれないですし、このジャンルが賑わっていくといいなと思います。
 「うるせーそもそもめんどくせー」のとこのGUMIちゃんに惚れずにいられない…。


 
 ここ半年の、というタイトルから外れますが。ボカラップといえばToreroさん、ということで、いちばん好きな曲を貼っておきます。

 『アスノヨゾラ哨戒班』の、Orangestarさんのセルフアレンジ。原曲が好きな方で、また聴いてなければ是非。

 「歌ってみた」だとガラっと印象が変わりますね。これはこれで好き。

 不思議なんですが、6つ子の色ってまさか、クリプトンボカロに合わせたわけではないですよね? さすがに対象層のことをリサーチしすぎじゃないですか…? いや、嬉しいですけれども。
 つくづく、計算高い作品だと思います、が。その姿勢、嫌いじゃないです。

 くらげP。1週間でマイリスが1万超えてますね。最近はカテランを見ないから分からないですが、火が付いた状態のようなので、今後も伸びるかと。
 「パッパッパッ-パッパパラパ」みたいな曲はやっぱり強いものと見えます。後半で唱和させられます。中毒系。


 ラスト。再生数に拘らず、自分が好きだなと思った系。

 Avanna使用曲。タグはテクノポップエレクトロニカ。お洒落で落ち着く曲調。
 Avannaさんを使っている方は通っぽい曲が多い印象がありますが、もっと知られてもいいボカロだと思います。という素人の感想。

 タグはプログレッシブハウス。もうとにかく気持ちいい。
 …あんまりバックグラウンドに言及するのも野暮かなと思うんですけど、作者の方は20代前半くらいの女性なんでしょうか。すごいなぁ…。

 鏡音リン使用曲。タグは「VOCALOIDインスト曲」。
 ボカロをよく知らないとか、苦手な人からすると、なんでボカロに歌わせるの? 人間のほうがどう考えても、感情こめて抑揚つけて滑らかに歌えるじゃない? って思うと思うんですよ。わたしも多分、ボカロにハマってなかったら確実にそう言う。
 でもこの曲のように、音声合成ソフトを「音」っぽく使っているのを聴くと、この無機質さは貴重なもので、代替がないように思える。鏡音リンの、芯があって透明な声が、この曲にはワンアンドオンリーなんだと思います。わからないけど。

 ボカロインストではこれとかも好き。インド人っぽく歌うゆかりさん…良いです。

 『Chaining Intention』カバー。ギターがぎゃんぎゃん言ってます。格好良いです。はい。

 …何かこう、GUMIちゃんのJK感ってどこから来るんでしょうね。めぐっぽいどの声は往々にして曇りがちなんですけど、ハスキーながらも聴き取りやすい声と、メリハリの効いた感じの曲調がとても気持ちいいです。

 …何て言ったらいいんだろうな。闇鍋を開催したけど食材が美味しいから楽しく食べられた的な。ババアがスタイリッシュですね。
 いわゆる「作業用BGM」的な長さですが、全く集中できないのでオススメしません。


 最後になりましたが、おめでとうございます。

 2016/2/26で、『1/6 -out of the gravity-』がついに100万再生を達成。「伝説入り」タグが付けられる運びとなりました。ミリオンを記念して、同曲の英語版が公開されています。
 V3のENGLISHではなくV2バージョンですが、硬質で明瞭な発音が堪らなく良いです。後半のアレンジが好き。
 …関係ないですけど、本家の主コメ…。ちゃんと他の曲も好きですよ!! because the sky isは今でもよく聴きます。1編の詩みたい。

 その他、2015年の伝説入り曲はこちらで聴けます。
 

 こういうランキング・データ系動画はありがたいですね。ジャンル内で人気の曲がまとめて聴けるので、知らない人にもオススメ。年代もバラバラなので、懐かしかったり知らない曲があったりで楽しい。*1


 本日はこんなところです。
 曲を貼ってはダベるだけでしたが、楽しかったので、できればまたやりたいなと思います。

*1:関係ない感想ですが、「ハイセンスナンセンス」を知らないひとが意外と多いですね。いわんや、元ネタが分かる人はもう、ボカロ-ニコニコ界隈に飽きてしまったのかなぁ…。(自分も、作者のブログで知った口なので、ぜんぜん偉そうなことは言えないんですが。)

借り物の言葉はいつ自分の言葉になるのか

 こんばんは、今日も寒いですね。

 最近ずっと、意識の水面下で気になっていることがあって、帰りの電車の中でふと思い出しました。
 ブログを書くのに、文字の大きさや改行がバラバラになるのが面倒なので、プレーンテキストで貼り付けられないのかな…と。
 「プレーンテキスト」って言葉が思い出せなくてですね。脳内でずっと、茶色くてしっとり揚がっている輪っかのアレが浮遊していたわけです。それプレーンドーナツですね多分。自分の脳はどうなっているんだろう。
 ちょっと調べてみたところ、「見たまま」モードを捨てて、「はてな記法」か「Markdown」モードへ移行したほうがいいんじゃないかな、という気がしてきました。どれがいいのかはもうちょっと考えます。

 

 今日、ホッテントリを流し読みしていたところ、新しい言葉を知りました。

 「出羽守」。でわのかみ、と読むらしい。
 外国のことを持ち上げて、日本のことを悪く言いたがる、という批判的な言葉のようですが。

 小説が好きなので、そこそこ語彙は多いつもりなんですが、その「外」の言葉にはまるっきり疎いんですよね。「人いきれ」も「墨痕淋漓」も読めて使えるけど(使う機会はぜんぜんないけど)、「泡沫候補」とか「太客」とかいう言葉に弱い。「野球拳」も高校三年まで知らなかったし。(…実際やったわけじゃないですよ?)

 で、まぁ調べて意味を知ったので、今後は「出羽守」を知っている人として人生を送ることができるわけです、が。  

 

 なんかね。しっくりこない。
 使われているところをはじめて見たわけだし。ぐぐって3秒だったし。
 「借り物」感がハンパないわけです。一言で言うと。  

 でも。今後の人生で、この言葉と出会う機会ってそう度々あるでしょうか。
「それは普段が不勉強すぎる!もっと堅い本を読め!」って言われても、ねえ。
 このあいだ、「星を継ぐもの」ポチってしまったし。どうみても、ヘーゲル勝ち目ないです。SFと哲学があったらSF読むでしょう普通。あえて哲学の方を読むとか、ド変態のすることですよ。ええ。

 …何の話だったかなぁ。そうだ、「借り物」ですね。    

 

 例えば、ある程度まとまった長さの文章を書くときに、事実が必要になるとします。

 自分のよく知っている事柄について書くぶんにはね、別にそれほどどきどきしないんですが。 ここ間違ってんだよこのダボが!とか言われても、あっしまった…!で済む気がするんですけど。(いやすぐ直しますよ、申し訳ないし恥ずかしいし落ち込みますけれども、見てお分かりのようにロクに中身のあること書かないから)。

 

 問題は、自分がイマイチよく知らないことを書くとき。


 世の中、己が識っていることなんて、ほんっと一握りですから。
 その中でも自分はかなりぼーーっとしている方ですから。自分でいうのもなんだけど。

 なんかね、いつも不安なんですよね。  
 自分が普段触れているわけでもない事物を、知った顔して書いていいのかなぁ。一応ネットで調べたけれど、コレすごく間違ったこと書いてないかなぁ。

 もちろん、Wikiなり白書なり、確認して引用することは可能です。でも、内容や文脈をよく理解していないままの受け売りは、時に間違いですらあるかもしれない。

 知らない言葉をネットで調べると、往々にしてgoo辞書が出てきます。goo辞書は「国語」「類語」などいくつかの項目に分かれており、「国語」カテゴリが採用している辞書はただひとつ、小学館の『デジタル大辞泉』です。
 辞書ごとの差異や内容について語れるほどの知識はありません。ありませんが、日本人の語彙の手近なソースとして、『デジタル大辞泉』がいかに大きな力を得たか、と思うとちょっとそら恐ろしくなるときがあります。(アレ1日どのくらい見られているんですかね? 面白いので知りたい。)

  

 しかし考えてみればですね、世の中、自分が手にとって「識っている」ことなんてほとんど無いんですよね。とも思います。  

 別に宇宙に行かなくても、水金地火木土天海冥(…冥王星はもう惑星じゃないんでしたっけ?)くらいは言えるわけですし。PCのメモリなんて、いろいろ構造とか方式とか勉強するけど、見た目は黒っぽい板にしか見えないし(これは人によるか)。

 

 まぁだから、ビビりながらもなるべく明らかな間違いのないように、片隅で喋っているだけでもいいんじゃないですかね。と、自分を鼓舞してみます。  

 別にWWWでやる必要もないけど、壁に向かって一人で喋っているんじゃ危ない人ですし。 たまにはよく分からない感慨吐いてもいいじゃないですか。…睡眠時間があまり削れなければですけど。

 借り物の羽根でも、毎日使っていれば、身につくかもしれないし。身につかなかったら抜けるだろうし。
 少しは格好つけてもいいのかなと思います。つけられてないけど。

 ということで、まぁ、今後ともボチボチいこうかなと思っております。

 本日は以上です。    

ポエトリーリーディングの「高揚」の方向性

 こんばんは、四宮です。昨日一昨日は出かけてましたが、今日は本気で何もしておらずあまりに虚しいので、何か書きます。

 

 最近知ったのですが、音楽の一ジャンルで、「ポエトリーリーディング」というものがあるそうです。 

 wikiるとケルアック、ギンズバーグやら谷川俊太郎やらが出て来ますけども(知ってるとこだけ拾った)。分かったようで分からない。

 要は「メロディに乗せて詩を朗読する」、という形式のこと。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 音楽に詳しくない小説好きの感想としては、

 とにかくセンチメンタル。

 ですかね。

 そういう曲を選んで貼ってるのもありますけど。ばしーっと殴られたような衝撃がありますね。

 

 

 自分に関して言えば、何度も言ってますけど音楽には暗いので、単純に「等身大の言葉が感情の乗りやすいメロディにのってる」のが好きなだけなのかもしれないですけど。匿名の人間の雑多な文章の置き場であるところの増田が好きなのと同じような感覚ですね。(一緒にするのもどーかと思うけど)

 っていうか私、ヒップホップとラップの違いすらよく分からないレベルで。どうも、ヒップホップという文化の中にラップという形式があるみたいなんですけど。アレだ。社会へのメッセージ的な…?(適当)

 そんな中で、ポエトリーリーディングの主題となりやすいのは、不安定な現状への述懐、将来への不安、過去への憧憬、そんな所なんでしょうか。

 

www.youtube.com

 

 これなんかも、ネタっぽいですけど、やっぱり根底に「自分という存在を認められない」という漠然とした不安みたいなものがある。

 とにかく、やたら叙情的でセンチメンタルなんですよ。ずっと聴いてると戻ってこれなくなりそうなくらい。

 

www.youtube.com

 

 この曲から想起される風景の美しさは本当に貴重。

 詩を音楽に乗せて抑揚をつけて喋って(歌って)る訳で、そりゃ精神も高揚しますよね。

 

 ところで、わたしボカロ厨なので、元々はボカロからポエトリーリーディングを知ったんですけれども。

 ボカロでは、「POEMLOID」というタグが付いてますね。今は。

 

 

 最初に知ったのがこの曲でした。
 静謐で、堅実なんだけれど、柔らかい。単調で、冷たいようで、暖かい。
 さっきまで挙げてきた曲とは、似ているようで結構違う。

 

 合成音声ソフトには感情がありません。調整が上手い人ならあるように喋らせることもできますが、上記の曲の声は、明瞭だけど抑揚がない。

 そこが好きです。逆説的に温かみを感じます。素人ながらそう思います。

 

 

 めちゃくちゃかっこいい。

 そしてやかましい笑

 後ろ向きなのに煽られている感があります。大好き。 

 

 

 確かにポエムをリーディングしてるんですけどね。

 叙情性どこいった。

 

 

 どちらも2012年の曲ですが。
 この前年末から、TVでGoogle ChromeのCMとして「Tell Your World」が流れ、「ボカロ」というジャンルの知名度は加速度的に上がり、中高生を中心に浸透していくわけです。
 そんな物思いを吹き飛ばすようなネタ曲っぷり。

 

  今年の元旦にUPされた曲。

 「ポエムコア」なるタグが付いてますが、こういう硬質な感じの曲にはボカロ声がよく合いますね。あんまり意味のある文章を発語してないですが。

 

 まぁ、機械(ソフト)が喋ったり歌ったりすることの何が楽しいの?って人も多いと思いますが、このように、使っている人によって、色々な面が見られるのが好きです。今回はそのごく一部ですが。(あと単純に、そのソフトの声が好きというのもあります。)

  

  「語る」ということは、言葉で自分を表現することです。自分の声で、自分の人生を歌う人。機械の抑揚のなさを逆に利用する人。

 普通の音楽とも少し違う、「語り」の魅力を、もっと追いかけて行きたいと思います。 

発話(はつわ)とは、言語音声として発すること。またその結果として発せられた音声のこと。

発話は認識の表出・出現である。 「あなた」と「わたし」、「行く」「止まる」など自己の意識を確認するのも発話である。

Wikipedia『発話』)

 本日は以上です。

ヒロイン+あの食べ物!? 菓子テロ・「だがしかし」の魅力を解説する

 

 年が明けた途端、ある漫画の名前をネットで目にするようになった。
 1/7からアニメ化し放映される漫画、「だがしかし」である。

www.tbs.co.jp

 12月に一読してハマったので、年明けにドヤ顔して一番乗りで書こうと思ったのだが、世の中そんなに甘くなかった。世のアニメ好きさんは放映前に原作で予習するらしい。すごい。
 ただ、ヒロインのあまりの可愛さに、そちらに重心をおいてのレビューが多いように見受けられたので、そちら以外の魅力も書いてみたいと思う。

ハマったきっかけ。

 昨年12月、アニメ化にあたり本屋で平積みになっていたが、駄菓子を題材にした漫画と聞き、「はいはいグルメ漫画乙」とか思ってスルーしていた。落ち着いた色の表紙が周囲に紛れそうだったというのもある。
 が、数日後。「ヒラコーとか好きでしょ? なら絵柄が絶対好みだから。ヒロインがめっちゃエロカワイイから。良いから読め」と全巻手渡されたので、読んでみた。そしてハマった。
 以下、結構な内容バレしてますので注意。

「だがしかし」の魅力とは。

ヒロインが2人とも素直可愛い

 ヒロインそのいち。製菓会社の令嬢、枝垂ほたる。

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 容姿は見ての通り。ちょっとゴシックっぽい格好で、言葉遣いもきれいなのだけど、とにかく明るく、表情が豊か。登場時に毎回、変なポーズをとっている。

 作者の性別は、近影のイラストを見てもよく分からない。男性目線の「わかってらっしゃる」感じのエロ可愛さ、との評も多いけれど(そのへんもヒラコー先生ぽい)、繊細な感じが女性らしいとも思う。

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 なんとなく、黒咲練導センセイを思い出した。作風は違うけど。ちなみに、先日久しぶりに新刊が出ているので、気になる方はチェックしてみて下さい。

彼女の囀る声 黒咲練導作品集2 (書籍扱い楽園コミックス) | 黒咲練導 | 本 | Amazon.co.jp

 ほたるちゃんに戻ると、主人公の父親を自分の経営する会社へ引き抜くために街へ訪れたところから話が始まる。なので、いろいろ画策はするのだけど、まぁギャグなのでゆるい。

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 たまにヘタレてるのがかわいい。かわいい。

 あと、「だがしかし」にはもう1人ヒロインがいる。テストに出るので、覚えて帰ってください。

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 遠藤サヤちゃん。ピアスとかピンいっぱい付けてるのかわいい。

 サヤちゃんは特に駄菓子マニアでもなんでもないんだけど、メンコをしたり駄菓子で遊ぶのとかがとても上手いという。喫茶店で働いているから、手先が器用なのかな。

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 守りたい、この笑顔。

 まぁお約束のごとく主人公が気になっているのですが、なぜかというか、ほたるちゃんにちょっとドキドキしている描写がある。読者サービス(?)としてほんのり百合が入る時代、万歳。 

誰でも知っているお菓子の知られざる魅力

 1話あたり7ページで、1つの駄菓子を取り上げる。とにかく、「へぇー」とニヤニヤの連続。駄菓子ってこんなに面白かったんだ、と思う。

 

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 いいこと言ってるんだけど。顔が…ポーズが…w

 

梅ジャムはたった1人の職人によって作られている(ぐぐったら有名な話らしい)

ベビースターのキャラクターには男の子と女の子がおり、色々な衣裳は、デザイナーである母が作ったものである(名前は知ってたけどお母さんまでは…) 

・「ヤンヤンつけボーは駄菓子か否か」論争確かにちょっとだけ高いよね)

 

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 チョコベビーで、☆やスマイルマークがついている粒はアタリ、というのが昔あったじゃないですか。アレ今はないらしいですよ奥さん。

 

 もともと作者が好きだったから、この題材になったのかもしれないが、取り上げ方はテンポがよく、客観的でわかりやすい。

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 結構ゆるいエピソードが多い。「どっかで見たようなアレ」をそのまま世に出したら、版権問題でもめたとかも複数あるようだ。まぁ、時代ですね。

 駄菓子が持つ、じゃっかんのB級加減もうまく取り上げて笑いにしているけど、

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 ラブとリスペクトが感じられる。こういうのがとても好き。

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 いいこと言ってるのに…毎度ポーズが…

 きちんと取材していることもあって、滅多なことも書けないのかもしれないけど、やっぱり対象に対する姿勢は伝わってくる。例えば「ヤマノススメ」とか好きな人にはオススメしたい漫画。

会いにいけるアイドル…もとい、手に入る食べ物

 先にも書いたけれど、私は普段、グルメ(食べ物)漫画はほとんど読まない。特定のお店や想像上の料理であれば食べられないし、料理漫画のレシピは家では作れても、毎回欲望に振り回されるのがしんどい。
 そして、断言するけど、「だがしかし」は飯テロならぬ、菓子テロである。読んだら必ず、駄菓子を買いに走りたくなる。

 だが、しかし。
 駄菓子の値段は100円前後。作中でも言われているけれど、そもそも子供が少ないお小遣いで買えて、なおかつ長く楽しめるように、工夫されているのが駄菓子である。

 そして、大人になった我々だけが知っている楽しみ方。
 そう、大人買いである。
 今は寂しいことに「駄菓子屋」自体はあまり無いのかもしれないけれど、読み終えたらコンビニに走ることはできる。
 ちなみに、イオンモールには駄菓子屋さんが入っているところが結構あるようです。

あらためて放映情報。

2016年1月から放送予定!
基本情報
<TBS> 1月7日(木) 深夜2時16分~
<CBC> 1月7日(木) 深夜3時30分~
<サンテレビ> 1月8日(金) 夜11時30分~
<BS-TBS> 1月9日(土) 深夜1時30分~
<CS-TBSチャンネル1> 1月17日(日)深夜1時30分~
(再放送 1月23日(土)深夜3時30分~)
配信情報

1月11日(月)12時から開始!(※毎週月曜12時更新)
<U-NEXT>
http://video.unext.jp/genre/anime
<アニメ放題>
http://animehodai.my.softbank.jp/feature/d/

 というわけで、久しぶりに正座して観たいアニメができました。

 楽しみだなー。

 本日は以上です。