ポエトリーリーディングの「高揚」の方向性
こんばんは、四宮です。昨日一昨日は出かけてましたが、今日は本気で何もしておらずあまりに虚しいので、何か書きます。
最近知ったのですが、音楽の一ジャンルで、「ポエトリーリーディング」というものがあるそうです。
wikiるとケルアック、ギンズバーグやら谷川俊太郎やらが出て来ますけども(知ってるとこだけ拾った)。分かったようで分からない。
要は「メロディに乗せて詩を朗読する」、という形式のこと。
音楽に詳しくない小説好きの感想としては、
とにかくセンチメンタル。
ですかね。
そういう曲を選んで貼ってるのもありますけど。ばしーっと殴られたような衝撃がありますね。
自分に関して言えば、何度も言ってますけど音楽には暗いので、単純に「等身大の言葉が感情の乗りやすいメロディにのってる」のが好きなだけなのかもしれないですけど。匿名の人間の雑多な文章の置き場であるところの増田が好きなのと同じような感覚ですね。(一緒にするのもどーかと思うけど)
っていうか私、ヒップホップとラップの違いすらよく分からないレベルで。どうも、ヒップホップという文化の中にラップという形式があるみたいなんですけど。アレだ。社会へのメッセージ的な…?(適当)
そんな中で、ポエトリーリーディングの主題となりやすいのは、不安定な現状への述懐、将来への不安、過去への憧憬、そんな所なんでしょうか。
これなんかも、ネタっぽいですけど、やっぱり根底に「自分という存在を認められない」という漠然とした不安みたいなものがある。
とにかく、やたら叙情的でセンチメンタルなんですよ。ずっと聴いてると戻ってこれなくなりそうなくらい。
この曲から想起される風景の美しさは本当に貴重。
詩を音楽に乗せて抑揚をつけて喋って(歌って)る訳で、そりゃ精神も高揚しますよね。
ところで、わたしボカロ厨なので、元々はボカロからポエトリーリーディングを知ったんですけれども。
ボカロでは、「POEMLOID」というタグが付いてますね。今は。
最初に知ったのがこの曲でした。
静謐で、堅実なんだけれど、柔らかい。単調で、冷たいようで、暖かい。
さっきまで挙げてきた曲とは、似ているようで結構違う。
合成音声ソフトには感情がありません。調整が上手い人ならあるように喋らせることもできますが、上記の曲の声は、明瞭だけど抑揚がない。
そこが好きです。逆説的に温かみを感じます。素人ながらそう思います。
めちゃくちゃかっこいい。
そしてやかましい笑
後ろ向きなのに煽られている感があります。大好き。
確かにポエムをリーディングしてるんですけどね。
叙情性どこいった。
どちらも2012年の曲ですが。
この前年末から、TVでGoogle ChromeのCMとして「Tell Your World」が流れ、「ボカロ」というジャンルの知名度は加速度的に上がり、中高生を中心に浸透していくわけです。
そんな物思いを吹き飛ばすようなネタ曲っぷり。
今年の元旦にUPされた曲。
「ポエムコア」なるタグが付いてますが、こういう硬質な感じの曲にはボカロ声がよく合いますね。あんまり意味のある文章を発語してないですが。
まぁ、機械(ソフト)が喋ったり歌ったりすることの何が楽しいの?って人も多いと思いますが、このように、使っている人によって、色々な面が見られるのが好きです。今回はそのごく一部ですが。(あと単純に、そのソフトの声が好きというのもあります。)
「語る」ということは、言葉で自分を表現することです。自分の声で、自分の人生を歌う人。機械の抑揚のなさを逆に利用する人。
普通の音楽とも少し違う、「語り」の魅力を、もっと追いかけて行きたいと思います。
発話(はつわ)とは、言語を音声として発すること。またその結果として発せられた音声のこと。
発話は認識の表出・出現である。 「あなた」と「わたし」、「行く」「止まる」など自己の意識を確認するのも発話である。
(Wikipedia『発話』)
本日は以上です。