あなたの歌がききたくて。

小説とVOCALOIDと知らない人のことばが好き。

【2日目】「ボカロ」の軌跡を辿る 1.「初音ミク」ブーム前夜

walking43.hatenablog.com

シリーズ2日目です。

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最初のVOCALOID「LEON」「LOLA」が発売されたのは2004年1月、英のメーカー・ZERO-Gから。当初は仮歌ソフトとしての利用が想定されていた。

こちらがそのうちの、「LOLA」の画像。じゃじゃん。

見ての通り、パッケージに描かれているのはキャラクターではなく、人間の横顔。
売上はそれほど伸びずだった模様。個人的にはこのパッケージも色っぽくて好きです。

ただ、その後、LEON・LOLAとも、ネット上でキャラクターを付けられたりしているようで。ややもすると「ソフトを人格化する」流れになるのは面白いなと思う。
「キャラorシンセ」の論争は結構、未だに色んな所でされていて、現時点で考察や結論までは考えられてないんですが、後日喋れたらと(自分に宿題をだしておいて忘れるパターン)。

同年11月、日本で初のVOCALOIDMEIKO」が発売。パッケージには、赤色をイメージした女性キャラクターが描かれており、この「ソフトにキャラクターイメージを持たせる」という方向性でヒットしたことが、その後の全ての発端となる。

MEIKO」はキャラクターの見た目や、日本で最初のVOCALOIDであることから、キャラクター的には「格好良いお姉さん」で定着している。見た目からイメージするより声が高めな気がして可愛い。個人的にはロックな感じの曲調で歌っているイメージが強いです。

カイト V3(KAITO V3)

カイト V3(KAITO V3)

2006年2月、青色を基調とした男性キャラクターを配した「KAITO」が発売。が、売れ行きはいまいち振るわなかったため、愛が昂じていじられる「ヘタレなお兄さん」キャラが定着。声が柔らかいので、民族調の曲などにハマる。アコギな弾き語り系等も好きです。

MEIKOの「中の人」(サンプリング元の声の持ち主)は、シンガーソングライター・拝郷メイコさん。KAITOの方は、歌手の風雅なおとさん。
拝郷さんは、明るくて大人っぽい素敵なお姉さん。風雅さんは、おっとりと優しい美声のお兄さん。なんですが。
ソフトと「中の人」の関係は、人によって違うと思うのだけど。このお二人に関して言えば、何か、お人柄とキャライメージが割りと重なっているイメージがある。
ボカロ関連のイベントにもよく来られていて、自分の持ち歌や、ボカロ曲を歌われていたりする。

この「MEIKO」「KAITO」を発売したのが、昨日も書いた「クリプトン・フューチャー・メディア株式会社」。
95年に設立。昨年、伊藤社長による20周年の挨拶がHPに掲載されていて、素敵な文章だなとおもったのでリンクを貼ります。
http://www.crypton.co.jp/cfm/news/2015/07/21cfm20th

「ネット」がこれほど普及する前から、その面白さに気づいていたこと。いったんは公務員という職業に就き、葛藤しながらも、音源を販売する会社を設立したこと。
東京でなく札幌に設立したのも、「今後はネットが発達するから、距離に囚われない会社づくりを」(※意訳)ということだったようです。

その後の思い出話しは、上記リンクをそのまま読んで貰えれば。特にその辺興味のある人にはすごく面白いかと。
初音ミク」以降の流れに関しては、ほぼ一文で済ませているのは、諸々が言い切れないからだと思います。熱い思いは常に伝わってますが、重い重圧があるんだろうなということもぼんやりと感じる。その辺もまたおいおい。

話をVOCALOIDに戻すと。この流れにより、「DTMで作曲しているのは主に若い男性である。よし、女性キャラ中心で行こう」…という話になったのかは知らねど、この後に発売されるのが「初音ミク」なわけです。

…この調子で行ったらいつまで経っても終わらない気がしてきた…。
次は、ニコ動の黎明期のあたりになります。

取り急ぎ、本日は以上です。