あなたの歌がききたくて。

小説とVOCALOIDと知らない人のことばが好き。

【6日目分】 「ボカロ」の歩みを振り返る 08年-10年・ネット上の流行が続いた年

また、間が空いてしまいましたが…。その間に色々な事がありましたね。
SMAPが解散したのは知ってますし(本当にお疲れ様でした。過去形じゃないか)、シン・ゴジラもとてもおもしろかったし(テンポが速くて濃密なのが良かった)、ポケGOはレベル9になったし浅間山付近ではスリープがやたら出没しますが。
文章に纏めるほど喋れるものというと限られるなあ、と思ったりします。


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粛々と行きます。初音ミク発売の翌年である08年から。


***

★曲や絵が作れなくても。ラブとリスペクトの世界「MikuMikuDance


【3Dミクを躍らせるツールを自作してみた(説明前編)】

「歌ってみた」「踊ってみた」など、ボカロ(に限らないですが)関連で見る派生動画は多いですが。
08年2月、「CGモデルを躍らせることができるツール」を樋口M(樋口優氏)が公開。
初音ミクを踊らせることができるフリーソフト」ということで、「MikuMikuDance」という名前が付いていますが、その後、色々なモデルが追加され、ボカロに限らない広がりを見せています。



【第8回MMD杯本選】 祝!初音ミク初歌唱コンサートドッキリ!【MMD-PV】

MMDの良いところ。
色々な人が、長い時間と根気が要る作業を経て、モデルやステージやエフェクトやモーションを作る。
それを後の人が借りて、動かしたり踊らせたりするのだけど、MMDerの人って皆、「すごい」とか「ありがとう」って言うのを惜しまないんですよね。
最初の樋口Mから、あにまさ式から、いくら時代が下っても、そういう所から本当に大切にされているのが伝わってくるのがいい。

自分が好きなMMDをいくつか貼ります。キリがないのでボカロPV限定です。



【MME】水中風エフェクト 作例

今まで観たなかで一番美しいと思えるMMD。いくら見ても飽きない。
ちなみにミク衣裳のお腹がぺろっと開いてるのはAppend版のデザインだからです。



【第12回MMD杯本選】ミクさんが一曲披露してくれるそうです

前半、浮遊する楽器を掴もうとするアクション。そして後半、ギターを弾く指の動き。
光の陰影とかもそうですが、どれだけ手間掛かってるんだろうっていう。



MMD】つみ式ミクさんで『ドーナツホール』

有名MMD。フィギュアエフェクトの力をニコ厨に知らしめた動画。
技術も凄いですが、使っている方の腕によって生きたり死んだりするものなので。それを活かせる作者の方の実力が凄いと思います。



【第14回MMD杯Ex】ヒビカセ【再編集版】

ゆきねこさんのMMDがとても好きです。その中から1曲。
マジミラ2016ではこの曲をやるそうで…モーションはこのVerを使われるってことでいいんですか。
めちゃくちゃ楽しみなんですが。



【第10回MMD杯本選】WAVE【MusicVideo】

作者の方は、これが初めてのMMDということですが、信じられないハイレベルな動画。
一部ではわりと有名な動画ですが、音源(カバー)があのCircus-Pだということはあまり知られてないきがする。



【第10回MMD杯本選】チルドレンレコード 【ステージ配布&PV風】

2013年。懐かしい曲ですね。さすがのハイキックP。
動きだけとっても、モーションはシャバドゥビP、表情はcortさんという方が作られてます。
MMDは、キャプション/動画内/コンテンツツリー、等で借りたパーツを表記して謝意を表すのが通例みたいなんですが、映画のエンドロールみたいになってる時もあったりして、覚えておくのも大変だろうなと思ったり。



【第4回MMD杯本選】Chaining Intention【PV】

2010年、@まさたかP。
この曲をこの動画で知って、何度も視聴していた覚えがあります。
当時はLat式(※モデルの名前)が大人気で、見るのもLat式の動画が多かったですが、今はままま式とかtda式とか、その他色々なモデルさんを覚えて、色々な動画が見られて楽しい。
いま見ても色褪せない鮮やかさと可愛さです。



【第10回MMD杯本選遅刻】 ula式ミクちゃんと Mr.wonderboy * theme:X

あー…可愛い。
ula式モデルとか動画主さんの踊らせ方とかモーション元の方とか色々リスペクトはあるんですが取り敢えずかわいさたまりませんというコメントだけしておきます。かわいい。



MMD】508式リン・レンで、えれくとりっく・えんじぇぅアレンジカバー版

鏡音リンレン。初期の名曲のカバー版として投稿されたヒット動画が音源で、背景に流れているのはそのPVです。とても丁寧で可愛い動画。

★独特の魅力にハマる。フリーソフト「UTAU」

07年12月。VOCALOIDの隆盛に伴い、「音声データを録音して並べれば、歌わせることが可能じゃね?」と思った人が、自分の声を録音して動画をUPしたことが始まり。
「人力VOCALOID」ですね。

LOLI.COMは歌唱、ラップ、コーラス、作詞、作曲、編曲などをこなす、マルチクリエイター。
2015年10月25日、活動停止を表明。

ニコニコ大百科「LOLI.COM」:http://dic.nicovideo.jp/a/loli.com

ロリコム氏は、話せば長い人なんですけど。やっている事で言えば「ラップや作曲をする人」という認識で、まさかUTAUの起源だったとは知らなかった。
誰かに話したいけど「細かすぎるモノマネ」みたいなもので、絶対伝わらない自信がある。切ない。



人力ボーカロイド支援ツールらしきものを作ってみた その1 導入編

そこで、「人力VOCALOID」を支援するツールを作ったのが飴屋P。
そのソフトは「UTAU」という名前を付けられ、色々な人の音声ファイルを提供されるようになり、色々なUTAUが生まれるように。

UTAUはあまり詳しくないんですが、キャラと声の数がどんどん増えてる印象がある。完全ハンドメイドなので、それぞれに愛情をもってメンテやバージョンアップされているのが目に見えて良いです。

OSで例えると。VOCALOIDWindowsだとしたら、UTAUはLinuxみたいな感じ。
UTAUはフリーソフトなので、初期投資でいえばUTAUのほうが浮くわけですが。中級~上級者の方が使ってる印象があります。
普段、UTAUを使っている人が、VOCALOIDを使うとその実力がよく分かるきがする。
ちなみに、近年現れた音声合成ソフトの第三勢力、CeVIO(チェビオ)は、OSで例えるとなんですかね…Androidかなぁ。



【UTAUカバー】ヤンキーボーイ・ヤンキーガール【VIPPALOID5人】

UTAUの声は、大きく、パワー系とウィスパー系に分かれるんではないかと思っています。

パワー系は、重音テトや波音リツのような、人口音声っぽいけれど独特の力強さをもつ声。



【重音テト・波音リツ】フレイムハート【オリジナルMV】

ウィスパー系は、滲音かこいや雪歌ユフのような、ソフトで掠れた魅力のある声。



なつのあさごはん///雪歌ユフ、滲音かこい

VIPPALOIDについては↓で述べます。

★ネタで盛り上がる。「222戦争」と「スイミー


【底辺オリジナル】スイミー / 初音ミク

08年、2/22。ryoさんの新曲「恋は戦争」の投稿が予告されているのに伴い、VOCALOID曲の投稿合戦が行われた。人呼んで「222戦争」。

その中で、2chの「ボカロ底辺スレ」にて、「再生数底辺の作り手でも、みんなで協力して曲を作ったら良い感じになるんじゃないか」という流れが起き、投稿されたのが上記の「スイミー」。いつ聴いても不思議な魅力があって、励まされる曲。
…以下も2ちゃんねるの話が続きますが、このころは割とこんな感じ。

2chの祭りから生まれた白鳥・「重音テト」


耳のあるロボットの唄(セルフカバー)

08年、3/30。2ちゃんねるで、「エイプリルフールだし、ニコ厨に『新しいボカロが出た』ってホラ吹いて遊ぼうぜ」という趣旨の書き込み(元スレが見つからないんですが多分…)が現れる。
ここまで大々的に「釣り」をしようというのが面白い。当時は普通にあったことなのかな。

それに乗った有志により、名前や容姿など、色々なものが決定。
キャラクターの原画を書く人、音源などを提供する人。色々な人の手により、48時間で、『VOCALOID・重音テト』が公開。
何が面白いって、最初の発想とこのスピード感だと思う。パッケージ絵とか、本当にレベルが高い。
http://kasaneteto.jp/rekishi_april.html
実際、どれだけのひとが引っ掛かったんでしょうね。反応が見たい。

でもって、エイプリルフールの「祭り」が終わると、そのキャラクターはお役御免になり、忘れ去られていく…はずでした、が。

当時、先述のフリーソフト「UTAU」が作られていたことで、キャラクターに実際に歌わせることが可能では、という流れになり、ここに「UTAU・重音テト」が誕生。
「使い捨てられるはずの偽のキャラクターが、本物の声を手に入れ、歌い出す」という実話が、当時から多くのひとの共感を得ることに。

「重音テト」のキャラクターと音源は、UTAUのライブラリの1つとなり、その後、代表的なUTAUのひとつとして、人気を博していく。
キャラの出自も込みで、愛されているのが良いなあと思います。

★遊びは続く。「さとり教育」をひらいた「般若心経ポップ」


初音ミク】般若心経ポップ【PVつき】

08年9/3、おにゅうPによる「般若心経ポップ」が投稿。お経を曲にするという斬新な発想もさることながら、タイトル通りポップな曲調と綺麗な調声、目に焼き付くPVによって、一躍人気に。

でもって、ここからも面白いんですけど、色んなPが上記曲のアレンジを投稿し始める。
人気曲のカバーや「歌ってみた」等はよくあることですが、何故この時は「アレンジ祭り」になったんだろう。本家動画に、派生動画のマイリストが作られてますので是非。

「さとり教育」その他、ネタなタグが色々と付いていたこと、お経の意味を砕けた口調で解説してくれる黄色コメントが「黄色先輩」と呼ばれて人気だったことも、印象に残っている人は多いと思う。

先日見てきたんですが、未だに誰かが「黄色先輩」を継いでるっぽかったので、まだまだ行けるなって思いました。

★ネットだからこそ出来る曲を。「ネトゲ廃人シュプレヒコール


初音ミクネトゲ廃人シュプレヒコールボトラー

2010年10月投稿。これは派生祭りとかじゃないんですが。
作者であるさつき が てんこもり さんが、生放送か何かで言ってたのが印象に残っている。

「当時のボカロは、一番初期を除けば、やはり一般的なラブソングや応援歌が増えてきていた印象がある。せっかくのネット、せっかくの初音ミクなんだから、もっと非リアな曲が増えるべき!…ということで、作った曲です」

録音してた訳ではないので、口調も内容も適当だけど、確かそんな内容だった。
笑ったけど、けっこう核心を突いてるようなきもする。ネット由来の醍醐味もそうだし、ボカロで「多数派」が出てきたとしたら、それを混ぜっ返す力があるのもボカロだなあと。

この曲のPVを見て、「ああ、あのネトゲが出てる」とコメントで語らっているのも楽しい。本当格好良い曲で、ただそれだけでいいんだけど、「MMORPGをテーマにした曲」がここまでヒットしたという影響についても大きいと思う。
この曲があがった一番最初の頃、明らかに普段のボカロリスナーとちがう層がコメントしていて。何を言ってるか分からなかったんだけど、あれって「本物」のネトゲクラスタだったんじゃないかと今にして思います。どこかで紹介されたのかな。

全然関係ない話なんですけど。
わたし、谷川俊太郎がかなり好きなんですが、その中でも新潮文庫版の「夜のミッキー・マウス」がお気に入りです。中にはいってる詩が新旧まじって存在してるのと、「オマケ」って言って詩がついてるのが好きで。あと、しりあがり寿の解説がすごくいい。

夜のミッキー・マウス

夜のミッキー・マウス

赤いものや、黒いもの。威勢の良いものや、今にも息絶えそうなもの。人も自然も理念も事情も過去も未来も、みんな谷川さんに詩にしてもらうのを待っている。
(中略)
それはまるで「成仏」のようなものかもしれない。自らの行く末や出自の中でグズグズともがいてるナニカが谷川さんにフッと息を吹きかけてもらうことで自らを知り、次々に成仏してゆく。


「ボカロ」の存在って、音楽性とはまた別のところで、そういうところも愛しいなあと思うんですよね。
独り言みたいな曲。口内炎、好きな食べ物。SNSや人との確執。ネットで憧れている人。恋や青春や、中二病。励ましや怒り。ありとあらゆるものがモチーフになって、歌詞がかかれる。共産主義や丑の刻参りの歌なんてのもある。なぜそれをテーマにしたんだろうか、っていう。

…まあ、そういうものがいっしょくたに、何の気もなく転がっているのが楽しいですねと。
そういう、くだらないことや大きすぎること、森羅万象、曲になっていいと思うんです。
ネトゲ廃人」に限らず。そういう曲が、心の間隙にハマることも多くあると思う。

閑話休題
この曲について言えば、当時、下コメントで詳細な解説をしてくれる人がいて、面白いなあと思ってた。
タイトル末尾に「ボトラー」って付いてるんですが、これも何か昔のノリだなあと思う。今のボカロはだいぶ小奇麗になったので、誰かが同じノリでやろうとしても、どこかでブレーキ掛かってしまいそうな気もする。

SST(スーパーさつきがてんこもりタイム)でネトゲの名言が弾幕になってたりする。某うたみた動画では、そこ台詞で喋っていて笑った。本家をきちんと好きなアレンジは良い。です。

ちなみに作者さん「さつき が てんこもり」でひとつのお名前で、打ち間違いじゃないです。そういうのもおもしろい。(бεб)Pとか、(ここでは言えない名前の)Pとか。

***


力尽きました…。
次は「P名」と「吹っ切れた」の話。…と言って分かったら、相当のボカロ好きの人だと思いますが。
ここまで読んで頂いた方がいたら、ありがとうございます。

本日はここまで。

【5日目分】 勝手にマイベスト。ボカロPを挙げてみる(1~4)

こんばんは。今日も暑いですね。
順調に自分の首を絞めています、四宮です。


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フォローさせて頂いている所とかをしばらくぶりに回ってみて、何というか落ち着いた感はありますが。落ち着いてる場合じゃないんですけど。
悩んでいたり体調を崩されていたり、ボケてみたり調子よさげだったり、役に立つことを書いてくれていたり。色んな方がいて。
上手い事を言えずに☆だけ付けたり付けなかったりして帰ってきますが、ちゃんと読んでます。
辛かったら元気になってもらいたいし、面白いことが書いてあれば笑ってますし、知識系の記事であれば勉強させて頂いてます。

まあ、そんなことは別に言わなくてもいいんですけど。
言わなければ「0」で、何も生まれないと思うので。口に出しても、「0.000000001」かもしれないですけどね。

***

前回、「初音ミク」が発売された2007年当時の様子をざっと振り返ったわけですが。
翌年以降を見ていく前に、そのブームの立役者である「ボカロP」の方々を紹介していきたいと思います。取り敢えず4名分。
(…一応、リスト化したら100名を超えたんですが、一度に書くには4名が限界だったもので呆然としてます。)

まあ、常々書いているように、ボカロの良いところ、理念というのは「誰でも何かができる」ところにあるわけです。選ばれた人でなくても、敷かれたレールに乗れなくてもいい。誰にでもなにかしら花がある。というのが良い。

なので、再生数とか完成度とかで、こんな凄い人がいるんだよ!とか言いたいわけではないです。ただ、最大公約数的に、「ボカロ」が好きだったらだいたい知ってるんじゃないかなあ、という方をざっくり知ってもらえたらなあと思っています。

もうひとつ。
これはボカロに限ったことじゃないんですが、自分の価値観として、音楽や小説等の計測できない分野であっても「客観性」ってすごく大事なんじゃないかと思っています。具体的には、ジャンルへの知見からくる、定量的な評価。

なので、その方が評価されている基準であるところの「音楽性」について、半端なことを喋りたくないというのがあって。敢えて、その辺りの解説は(ほぼ)しませんが。
本当に色んな方がいるので、是非聴いてみて下さい。

アオリ文については、イメージが分かりやすいかなと思って頑張って考えて付けてますが、玄人筋やファン筋からのお叱りとかはご勘弁を。むしろリライトしてください…(真顔)

★圧倒的な透明感。「愛」を感じる”kz(livetune)”

www.youtube.com

透明感のある四つ打テクノポップとオートチューン加工が施されたボーカルボイスが特徴のミクプロデューサー。
ごく初期から活動を続けており、処女作の「Packaged」はVOCALOIDオリジナル曲の可能性を広げた1曲として、当時は勿論現在まで絶大なる人気を集めている。

初音ミクwiki/kz : https://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/1317.html

…本当は自分の言葉で書きたかったんですが、難しく…。「初音ミクwiki」さんの説明が一番分かりやすかったので、引用させて頂きました。
kzさん。ユニット「livetune」所属。現在は1人サークルということになります。

Packaged
ストロボナイツ
ファインダー
Light Song
Last Night, Good Night
Yellow

上記は、代表的な…というか、単に自分が好きで且つ、ニコ動に上がってる曲です。
何気に「サイハテ」や、デッドボールPの「既成事実」とかもカバーしてるんですね。久しぶりに曲リスト見てびっくりした。初期勢は、そういう交流(?)が多くて割りとニヤニヤします。
(知らない方のために補足すると、「サイハテ」は、大切な人が亡くなった気持ちを歌った歌で、「ポップ・レクイエム」と呼ばれる有名曲。デッドボールPは、多彩な曲調とネタに走る歌詞で有名な愛され系(?)Pの一人。)

はじめて「Last Night, Good Night」を聴いたときの感想は、「曲はとても綺麗だけどキーが高い…」だったと思います。
いま聴いても、全く「高い」とは感じないんですが。これは成長なのか慣れもあるのか、有識者に伺ってみたい。
本当に綺麗な曲です。横浜アリーナで聴いたとき、自然と涙が出てきたのを覚えています。
ストロボナイツ」も「Yellow」も、透き通ったポップさが好きで。何度聴いても飽きないです本当に。

近年は、有名アーティストの方々とコラボしたアルバム等、色々な所で活動されています。

「と」(初回盤CD+DVD)

「と」(初回盤CD+DVD)

個人的には、中島愛さんとの曲が特に嬉しかったかな。(ランカの声がどストライクなもので…)

ボカロに関しては定期的に、公式(というかクリプトン・セガヤマハのライン)とコラボして曲を提供されています。

DECORATOR
Hand in Hand
◆Satisfaction

上記は言ってみれば、「ジャンルのテーマソング」なんですが。
ボカロに関わっているひと、好きなひとって世の中にいっぱい居るはずなんですけど、kzさんほど、「その時のボカロ」を切り取って見せて、そのうえで励ましてくれるひとって居ないと思う。情緒の話じゃなくて、「場」をよく見てないとそうならないと思うんです。インタビューとか見ていてもそれは分かる。もう既に「外」に出てしまっている人で、そういう人は意外と珍しい。
なので、kzさんに関しては個人的に、パーソナリティを勝手に想像して、好きになってる部分がなくもないです。
「DECORATOR」はもう、タイトルからして素敵ですし。「Hand in Hand」を武道館で聴いて歌ったのは、一生の思い出ですね。

あと、基本的にポジティブで、なんというか後生が良さそうな感じがするんですよね。勝手なイメージですけど。
BUMPとコラボしたときのコメントとか、本当に良いなあと思いましたね。

バンプが初音ミクとコラボ! 新アルバム収録曲“ray”の別ヴァージョン完成 - TOWER RECORDS ONLINE

今年に入ってProject DIVA(※ボカロの音楽ゲームSEGA製作)に収録された(というか書きおろし)の「Satisfaction」とかもとても格好良いので、是非に聴いてみて欲しいんですが、今のところ公式の音源で聴く機会は、サントラCDを買うしかないみたいです。

★優しさと強さ。青空みたいな人・”ryo(supercell)”

言うまでもなく、「ボカロ」を代表するクリエイターのひとりですが。
…色々言いたいような。言うことなんて何もないような気がしますね。

躍動感のあるバンドサウンドとピアノのメロディ、気恥ずかしくなるようなストレートな歌詞が魅力である。
(中略)
うp主は中二病。 (『メルト』投稿直後は歌詞のせいか中二Pと呼ばれ、タグもロックされていた)

初音ミクwiki/ryo : https://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/1317.html

…度々引用させて頂き、「初音ミクWiki」さんには大変恐縮なんですが。
どの筋のひとが書かれてるんだろう。特に誰ということではないのかな。
Wikiよりもニコ百(※ニコニコ大百科。名前に似合わず、とても頼りになる奴です)よりも、端的でわかりやすく、愛が感じられる感じですごいなと思います。「メルト投稿直後」って…いつ書かれたんだろう、これ。

これまた前も書きましたが。自分は「炉心融解」ではじめて「ソフトが歌う曲」を聴いて、ガゼルさんの歌う「ワールドイズマイン」で「ボカロ」にハマって。

きみをわすれない
メルト
恋は戦争
ワールドイズマイン
ブラック★ロックシューター
初めての恋が終わる時
 
自分のryoさんのイメージというのはこう、どストレートに爽やかでスイートな感じですね。そして格好良いっていう。
WIM、BRS、恋戦…タイトルの略称があるところが、愛されてる感じで良い。歌ってみた、アレンジ、替え歌。散々聴きました。メルトは個人的に2Mが好き。

supercell」、「Today Is A Beautiful Day」…と、アルバムが出て。
ガゼルさん→nagiさん→やなぎなぎさんだという事を知ったのが、けっこう後だったりします。最初は触れてはいけないっぽい雰囲気もあったのかもですが。もう普通にwikiに載ってました。ですよね…認識が古かった。
「LOVE & ROLL」めちゃくちゃ可愛いです。「フルテン」って言葉をこの曲以外で聴いたこと無いですが本当にある言葉なのかなあ。

DIVAでプレイする時は「積乱雲グラフィティ」「こっち向いてBaby」とか良いですね。
「積乱雲グラフィティ」は、だんだんと盛り上がっていく曲調がすごく好きで。抜けるような青空のイメージ。
「こっち向いて~」は、歌から想起されるキュートでお転婆な女の子の魅力が最高に引き出されているPVで、今でもMMD界隈でよく見ます。

そして、「ODDS&ENDS」。

上記の00:38~01:11部分になります。フルはDIVAやってもらうしか無いのが非常に口惜しいです。

「ボカロ」の第一人者のひとりとして、「初音ミク」への思いの丈を歌った曲。
歌っているのはミクですが、ryoさんについての曲で、「ボカロに参加している人」の曲だと自分は思います。でも、どう考えてもミクの歌、っていう。
その話はまた今度(たどり着く気がしない…)。

EGOISTも好きです。chellyさんの、可愛らしいのにざらっとした感じのある歌声が、曲調にハマっているなあと。「名前のない怪物」がやっぱり、今のところの代表曲でしょうか。

2013年、3rdアルバム「IGAEXPERIENTIA」が発売。
今年に入り、DIVA XのOP曲として「罪の名前」が収録。当該曲がニコニコにも久しぶりに投稿され、話題を呼びました。
zipがついてて、「あとがき」というテキストが入っていたんですが、それを読んで本当にこう、やっぱりryoさんが好きだなあと。
曲に込めたメッセージとか、音作りについてとか、色々書いてあるので、興味ある方は是非どうぞ。貴重なものだと思います。っていうかいまどき、zipて。2016年なのに。良い。

★おとぎ話のお姫様のよう。愛され系・”OSTER project

ポップからバラード、ジャズ、ワルツ、果てはラジオやミュージカルまで作る多才な作り手。
聞き手をわくわくさせるような音の楽しさに定評がある。
(中略)
OSTER projectの中の人にして白い生き物を ふわふわシナモン と言う。

初音ミクwikiOSTER projecthttps://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/234.html

ニコ動が出来る前から、インディーズ音楽サイト「muzie」に投稿されているベテラン。
07年の9/13、ミク発売から2週間で、「恋スルVOC@LOID(修正版)」にて最初のヒット。以後、愛される曲を数々投稿し、一躍人気に。

とにかく可愛いらしいイメージの方。特に初期は、甘めのラブソングが多く、個人的なイメージとしては、食べ物でいうとチョコレートかマカロン、お洋服でいうとロリータみたいな感じです。曲もご本人も。
初期から勢の方は代表曲が多すぎて迷うんですよね…。

恋スルVOC@LOID
Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ-
ミラクルペイント
フキゲンワルツ
マージナル
ピアノ×フォルテ×スキャンダル
恋色病棟
PIANO*GIRL
おひめさまになりたいのッ!
サマーアイドル
Music Wizard of OZ
アルバム「Recursive Call」クロスフェード

P名をここに書いていいのか…。愛し愛されている様子が伺えて何よりですw 昔、バレンタイン(の前日)に上げられていた曲とかもありましたね。
 
自分が最初にOSTERさんを認識したのが、何かのステージの生放送でキーボードを弾かれている所だったりします。
まだ本当に右も左も分かっていなくて、あの曲もあの曲もこの人なんだ…!となってそこからハマっていきました。
「ミラクルペイント」辺りももちろん好きですが、個人的に「サマーアイドル」とか「おひめさまになりたいのッ!」みたいなポップなイメージも強いです。
「おひめさま~」はななさんとアリレムさんが歌ってるVerがすごく好きで。とても可愛いので是非。

最近は個人的には、インストのイメージが強いかもしれないです。インストであっても、ああOSTERさんだなあ…と思います。
最近の動向はこちら↓が詳しいかと。…この写真めっちゃかわいいですね。インタビューの質問も、ディスコグラフィを踏まえた感じですごく為になります。


realsound.jp


aikoさん(さん付け…?OSTERさんがさんだからさん付け?)の編曲をされていたことを今知りました。まだまだだな…。

トヨタとコラボしたときはすごくびっくりしたし笑わせてもらいました。豪華メンバーにそこ依頼するかなあ、と思って。
こういう「遊び」があるのも、ボカロのいいところですね。…と言いながら、ターバンを巻いた平井堅(さん)がいま、目の前を横切ったので、まあその辺はあんまり言及しないことにします。

★ワン&オンリー。奇妙にも懐かしい世界・”ハチ/米津玄師”

www.youtube.com

これまた…言いたいことが多すぎて喋り辛い人を持ってきましたね。自分が。

ええと。知ってました? 米津さんって徳島市出身、91年生まれらしいですよ。当年とって25歳ですよ。
自分がボカロを知ったときはもう、トップの人気を誇る人だったので。そうかあ…ってなる。

Persona Alice
結ンデ開イテ羅刹ト骸
Mrs.Pumpkinの滑稽な夢
clock lock works
WORLD'S END UMBRELLA
演劇テレプシコーラ
ワンダーランドと羊の歌
リンネ
マトリョシカ
パンダヒーロー

上記、09年の後半~11年1月。
ハチさん名義で特に好きな曲を適当に貼ってます。

初期はこう、リテラシーが無くてうまく言えないんですけど、ファンタジックできらきらした曲調が多いんですよね。ヒットした中でも有名な「~羅刹ト骸」は和風曲ですが。

マトリョシカ」を久しぶりに見返したら、880万再生・マイリスト20万超えになってて笑った。
あの曲が上がった一番最初は、「ハチさん、今度はロシア民謡かー気持ちいいなー引き出し多いなー」って感想だったんですが。
翌日からずっと、ランキングが黄色と黒に席巻されていて。端から聴きながら、ありがたがっていた覚えがあります。
今が一番楽しいです、って何度か言ってますけど。
あの頃の勢いが懐かしくなるときもあるわけです。ええ。
(いや、今でもあるのかな。「脱法ロック」辺りはかなり盛り上がったんじゃないでしょうか)
ついでなので、踊ってみた歌ってみたで好きなやつ貼っておきます。その発想はなかった。

米津さん評として、どっかで「お囃子進行」という語を眼にしたんですけど。なるほどねと思いました。何かこう、ドンテケ感とか、不協和音のようで絶妙に気持ちいい音とか。ずらしているようで、どこか懐かしさを感じる。

以下、12年2月~15年10月。
米津玄師(さん)名義の曲からいくつか。

ゴーゴー幽霊船
vivi
恋と病熱
MAD HEAD LOVE
ポッピンアパシー
アイネクライネ
2nd Album「YANKEE」クロスフェード
Flowerwall
フローライト
3rd Album「Bremen」クロスフェード

米津さん名義で活動し始めるというのが、最初よく分かってなくて。
「米津玄師」が本名だということ、下は「げんし」でなく「けんし」と読むことも、割りと後から知りました。
「ハチさんって絵が描けるだけじゃなくて歌も歌えるんだね、すごいね」って言ったのをありありと思い出します。それどころの騒ぎじゃなかったよねって言う。

2013年、「ドーナツホール」をハチ名義で出している米津さんですが。
「ハチ」という殻の中から、「米津玄師」が出てきたから、
たぶん、自分の知ってる「ボカロP・ヒットメーカーのハチさん」はもう、どこにもいないんだと思う。
まあ、それで寂しいかといえば、意外と寂しくないですね。個人的には。

www.youtube.com

新しくシングル出るらしいですよ!! しかも最後の方で喋ってるし!!
声低くて格好良いなあ。キャーヨネヅサーーン(何)

 ***

疲れました。好きなPについて喋るほうがぜんぜん楽だと思ったけど全くそんなことなかった…。
ちょっとこのまま続けてく自信が無いですが。
楽しいことはたのしいですけどね。細かいところが間違っていたらごめんなさい。

本日はここまで。

【4日目分】「ボカロ」の歩みを振り返る-07年・「ニコ動」という遊び場と2ちゃんねる

本日も、お仕事や家事にブログ更新、その他もろもろ、お疲れ様です。

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初音ミク誕」の月である8月、好きな「ボカロ」について思い切り喋りたいということで勝手に始まりました企画、やっと4日目分となります。腱鞘炎になりそう。楽しいです。

2日目分ですが、確か「KAITO」が発売された辺りで終わっていたと思いますので、いよいよ07年、「初音ミク発売」辺りから。

* * *

★「支離滅裂」? 動画サイト「ニコニコ動画」の黎明期

ひろゆきが新しく、動画サイトを作ったらしいよ」
「だれ? 友達?」
「…2ちゃんねるの管理人」
「動画サイトって何? YouTubeみたいなやつ?」
「そう」
「名前はなんて言うの?」
ニコニコ動画
「…え?」
「だから、『ニコニコ動画』」
「えぇー…」

上記の会話をしたのが、確か2007年…なんだろうか。
2ちゃんねる」という巨大掲示板があることはもちろん知っていた。当時の自分の認識としては、「魑魅魍魎が跋扈する怖い場所」。でも、04年に書籍が刊行された「電車男」は面白いと思っていて、新本で買ったしドラマも映画も観た。
VIPPER」という人たちが居ることは知っていても、語尾についている「w」の意味が分からなくて、大量の文字化けかと思っていた。

そんな周回遅れの自分が初めて「VOCALOID」を聴いたのが、09年の6月。
なので、この時点、黎明期の「ニコ動」の盛り上がりというのは、後から聞いた話になります。


これ自体は、割と後になって上げられた曲だけれど、導入として分かりやすい…ような気がする。(素人目には) 
最初の方に「支離滅裂」という言葉が出てくるのが面白い。


当時流行っていた色々が垣間聴ける動画。


この動画を貼るときに震撼したんですけど、動画番号が「sm83」なんですよ。今だと普通、「sm」のあとに数字が8桁続くんだけど、まさかの2桁。こわい。
これを歌っている人(ゴムさん)が、


今は、音楽集団・HoneyWorksをやっているのだけど、言っても信じて貰えなかったことがある。「告白予行練習」が映画化されていた、あのハニワさん。「同姓同名(?)でしょ!?」 …いえ、同一人物です。
私も最初はよく分かってなかったけど、気づけば押しも押されもせぬ有名P。遠くまで来たなあ、というか。
古参の人も、どんどん立ち位置や作風を変えていくのが、面白いなあ、凄いなあと思う。

★ナイスタイミングで発売された「VOCALOID

06年12月、実験サービスとしてニコ動が開始。
それから8ヶ月を経て、07年の8月、VOCALOID初音ミク」が発売。


www.itmedia.co.jp

news.livedoor.com

ascii.jp


DTMソフトとしては異例の一万本を売り上げ、ニコ動にどんどん動画が投稿されていった…らしい。
当初はカバー曲が多かったものが、段々とオリジナル楽曲が多くなってきた。アニソン風、テクノポップ辺りの曲調が多かったとも聞く。


kz(livetune)さんの不朽の名曲。「バーチャルアイドル」という、キャラクターを前面に押し出した捉え方と、「シンセサイザー」としての歌声は、二分されているように感じることもあるし、同じことだなあと思う時もある。


謎にテンションが上がる動画。ここまで動かすまでに何枚描いたんだろう。楽しかった雰囲気が感じ取れる。


ascii.jp

さすがのアスキー。目の付け所といいタイトルといい。

★「ネット民」vs「TV/電通」? 立て続けの騒動


ミク発売から一月半。10月の後半に、ネットを騒がせる事柄が立て続けに起きる。

www.matome.info


★10/11頃より、大手検索エンジンで、「初音ミク」の画像が検索できない問題

GoogleYahoo!で「初音ミク」を検索しても、正しい関連画像が出てこないという話があり、↓の問題と合わせて、ネット上で陰謀論が白熱。


★10/14、TBS・「アッコにおまかせ」にて初音ミクが扱われる。

番組での扱いが冷笑的だとして、炎上気味に。まあ話題に関わらず、媒体と時代と当該番組のノリを考えたらそんなものかとも個人的には思いますが。
取材されたうちの一人が「Ievan Polkka」の動画の方だったのが驚き。そうだったのかー。


Wikipediaにて、「初音ミク」の項目の削除依頼が複数行われる。

何が気に入らなかったのか…。これは今でもよく分かりません。


8/17に、ホリプロバーチャルアイドル伊達杏子」が再デビューしたばかりだったこともあり、「アッコ~」にホリプロが企画協力していることも併せて、ネット由来である初音ミクを潰そうとしているのでは!?という流れになったらしい。
さらには、「電通の陰謀だ!」と騒がれていたりしたけれど、そもそも伊達杏子電通の関連はWikiにも載っておらず。…あんまり細かいところまで深入りする気はないけど。

塊塊塊塊塊塊塊塊塊 – 移譲記章

笑いました。2行(?)でよくまとめるなあ。

まあ、陰謀論はネタとしても、いかにもネットらしいノリだなと。
この辺、今に至る「俺らのミクさん」感に一役買っているのかもしれない。もう流石に忘れられてるかもしれないけど。

★頑張ったら報われる世界に。今に続く「著作権」問題

一般のネットユーザー(プロの方も居ましたというか居ますが)によって、楽曲がアップロードされていくのに伴い、商業化の問題が出てくる。
クリプトンと、ニコニコの運営元であるドワンゴの関係会社とで話が食い違っていたという話もありますが、これも詳細まではちょっと。


www32.atwiki.jp


★「みっくみくにしてあげる」のJASRAC登録

人気曲「みっくみく」の作者(ika氏)が、曲の著作権の管理をドワンゴ関連会社(ドワンゴ・ミュージックパブリッシング)に委託。伴い、JASRACへ登録される。

→「二次創作が自由にできなくなる」と騒動に。
→登録の際、アーティスト名を「初音ミク」とし、作者名を入れていなかった。
クリプトンとしては、「作家名+featuring初音ミク」で登録するよう依頼していた為、そこは手違いとして謝罪があったらしい。


blogs.itmedia.co.jp


この辺り。昔の自分は、何を言っているんだか分からなかったんですよね。
自分が聴いているのは「初音ミクの曲」なんだから、別に作者名を入れる必要なくない?くらいに思っていて。
今の認識から言うと、そう思っていた頃の心理がもう実感できない。変われば変わるもんです。


★「着うた」無断配信問題

上記のドワンゴ関連会社が、作者と正式な契約を交わさず、着うたを突然配信していた問題。(状況は人による。OSTER projectさんは、「正当な手続きを踏んだ」と明言されているページが残っている)

暴露スレに、あの人やあの人が顔を出していて、「メルトの人」に至っては、自分で着うたを作ってzipで落とせるようにしてくれていたり。
そんな事やっていたのか…格好良いなあ。惚れ直します。

ドワンゴ側がなんだかなって感じなんですよね。ボカロユーザーを「初音ミクのために曲を提供してくれるアマチュア」的に捉えていたように見えてしまう。
今なら考えられないけど、その考えられない状態というのは、クリプトンが踏ん張って勝ち取ったものなのかなと。

JASRACもネットで叩かれがちだけど、悪者扱いするのもなんか違う。独占も変わってきつつあると思う。

www.excite.co.jp


まあ、ボカロに関しては、楽曲を商業のバンドに勝手に歌われたりもまだ普通にあるっぽいので。権利はまだ、完全に確立された訳ではないかと。

あと、楽曲のいわゆる盗作問題ってやつもある。もちろん、商業側にもボカロ側にもある。その辺は自分には真偽がわかりにくいんですが。また後日。

★「作るひと」を応援する姿勢。「ピアプロ」の設立

piapro.jp

さらに2ヶ月後。2007年の12月、クリプトンが、創作を支援するサイト(でいいのかな)「ピアプロ」を開設。
ピアプロ」が「Peer production」の略だということを今回はじめて知った。Wikiに←の解説があるけど、英語なので、興味ある方はどうぞ(いるんだろうか)。

例えば、作った曲を上げて歌詞を募るとか、動画に使ってOKなイラストをアップするとか、そういうことができるサイトです。イラストや曲を募集するイベント(ピアプロコラボ)とかも割りとやっているきがする。
自分も一応アカウントは持ってるんですが、ほぼ持ってるだけなので、お恥ずかしい限りです。

その後、09年6月にPCL(ピアプロ・キャラクター・ライセンス)が制定され、本格的に創作関連の足場が固められることに。

piapro.jp

ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が作成しました。当社は法律事務所ではなく、このライセンスの頒布は法的アドバイスその他の法律業務を行うものではありません。

…この文言が追加されるに至った経緯を考えると、お疲れ様です。ってなる。

piapro.jp

今はこういうガイドラインもある模様。

* * * 

おかしいな…ここまでで、やっと2007年が終わったところとか。。。
巻いていかないと追いつかないですね。

今回はここまで。

【3日目分】「ボカロ」ブームの立役者(の一部)を紹介

え…っと。お久しぶりです。


walking43.hatenablog.com


上記の記事で、「8月中は「ボカロ」関連で毎日更新」を掲げていたわけですが。
まさかの7日間、間を空けるという。
大変申し訳ないです。あと恥ずかしい。(正直)

お盆休みに入る前で、仕事が若干立て込んでいたというのもあるんですが。
その後、ちょっとプライベートで色々あったりしまして。

悲しい事、ではあるんですが。何というか、この度はあまり、落ち込んで引きずる感じの悲しさではなく。
今ごろ、肩の荷を降ろして、会いたい人たちに会いに行っていると思います。


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自分は相当おセンチメンタルな所があるので、「花火」が結構好きです。
きらきらしてきれいだからというのは勿論ありますが、そこに至るために、手作業で火薬を詰めて乾かして…という、営々とした地道な作業があるわけで。
それが結実して、人を楽しませて、消えていくというところに魅力を感じます。


まあ、しみじみしてみたところで、普通に自分で決めたことを1週間ぶっちぎってますからね…。
取り敢えず、書きます。できれば、遅れを取り戻すまで書けたらと思います。

* * *

まずは、前回喋り足りなかった部分から。
公式をはじめ色々な人によって成り立っている「ボカロ」ではありますが、特に関わる企業、その中でも立役者と言える人について。
企業でいうと、クリプトン、ヤマハセガ辺りが「公式が最大手」なラインだと思っている訳ですが(…)、他にも日本国内だけで、インターネット、AHS、1st PLACE、UTAUとかMMDは裾野が広がるばかりだし、CeVIOはプロジェクト名で言ったほうが正確なんでしょうか。
とにかく色々な所から色々な事物が出ているし、グッズやコラボの主要な提携先を挙げるだけでもめんどくさいというかさすがに全部は把握していません。
なので、ここでは4人の方だけ取り上げさせて頂きます。

★長かった「VOCALOID」開発期間

ヤマハ株式会社 剣持 秀紀氏

音声合成ソフトのブームの火付け役であり、現在でも中核を担っている製品といえば、やはりヤマハ株式会社の「VOCALOID」。
その開発責任者だったのが、上記の剣持氏です。

ヤマハとベルギーの会社が音声関連の合弁会社を作る事になり、そこへ出向に。
合弁の解消によりヤマハに復職し、2000年から、VOCALOIDの開発が開始。
「細く長く」続いてきたプロジェクトだったが、07年に「初音ミク」がヒット。その後、国内でも多くのVOCALOIDが発売されることに。
ネット上で纏まった分量のインタビュー等が意外と無いんですが、音声合成技術に関するお話が本当に面白い。「言葉」と「音」の関係を追求してきた方なんだなと。


newswitch.jp

newswitch.jp

上記の記事で、前後関係が分かりやすい。剣持氏が茶髪にされている理由をはじめて知ってふふっとなりました。

★「音楽」や「ネット」に興味があったひとたち


クリプトン・フューチャー・メディア 伊藤博之社長


えっと。下記がですね、伊藤社長が今までを振り返って書かれた文章なんですが、本当に面白いし中身が濃いので、引用とか要約とかし辛い…。

クリプトン|設立20周年のごあいさつ

80年代後半、デジタル音楽機材が汎用化しはじめた頃に魅せられたこと。当時は北海道大学の職員をされていて、その繋がりでインターネットの存在と可能性を知り、「いてもたってもいられない気分」だったこと。
「音楽」「デジタル」、そして「ネット」に魅せられて会社を設立された伊藤社長だからこそ、今の「ボカロ」があるんだなあ、と。
(トフラーさんとかしれっと出て来て、名前しか知らなかったんですが、情報化社会を予言した人なんですね。主著は「第三の波」。今年の6月に逝去。)

当時、サンプリングCDの販売から、携帯の着メロにも手を広げて、音源チップ関連でヤマハと繋がり、剣持氏と出会われたという経緯らしい。
そして、後述の佐々木渉氏が担当の中心となり、音声合成ソフトのシリーズをリリースしていく事になります。

自分の中で、社長のビジュアル的なイメージが、常にポロシャツだったりします。ボカロ関連の記事とかでたまに見かけるけど、13年に紫綬褒章を受賞された時ですら、(自分の見た記事では)茶色のシャツ。特にポリシーがあってああいう格好をされているのか分からないですが、すごく「らしい」感じがして好き。

講演とか特典の映像、TV…では自分は意外と見ていない気もする。実際にお見かけすることも多々。
2013年、伝説の横浜アリーナ、初のマジカルミライで挨拶されていたのを観たのが最初だったかな。私は死ぬほどテンション上がったけど、皆そわそわしていて、「校長先生のお話」感があった。訥々とした喋り方を覚えてます。
2014年の大阪マジミラだったと思うけど、イベント会場(の隅)でトークされていた。議題は海外進出の周辺の話だったかと。(その後、V3_ENLISHが出たりMIKU_EXPOも色々なところで開催されたりしていますが、今はどうなんですかねその辺。)

MEIKO10周年生誕祭の時だったか、入り口の関係でふつうにファンが並んでいる列に並ばれているのが目撃されていたり。
昨年のエイプリルフールでは、「伊藤ヒロユキ V4X」なるものが、公式HPで発表されていて吹いた。(あ、V4Xってのは、VOCALOIDの最新バージョンの商品名みたいなものです。)
これだけの大きさのムーブメントにも関わらず、そのへんの距離が近いのが何かいいなあと。

diamond.jp

上記の記事は2014年のものですが、分かりやすくて面白い。
以下、上記からの引用です。

でも、コンピュータが普及する前までは、クリエイティブなことって限られた人のものだったわけです。作曲家や小説家、画家など一部の才能のある人だけがクリエイティブだと思われていた。才能があるのは社会の中でもごく一部の人だけで、多くの人は取るに足らないと思われていました。
(中略)
でも、コンピュータを所有するのが普通になり、インターネットが広まったら、一部の人だけでなく、一般の人たちがネットで創意工夫を爆発させるようになったわけです。それって、僕にとっては「やっぱりそうだよね」という感覚でした。だって、僕自身1990年代前半に当時100万円もしたMacを買って、誰に言われるでもなく音楽やデザインをつくり始めたわけですから。


この辺の思想というか理念によって、「初音ミク」というソフトやそのイメージ、そしてユーザを守るために、クリプトンは頑張って来た…と思われるわけです。
札幌に会社を設立したのは意図的なものということですが、規模的にも少数精鋭の会社です。カラオケ化問題、***シェイクの件などを見ていると、色々と涙を呑むようなこともあったのが伺われる。普段はそんなに見せないけど。
その辺が格好良い、熱いと思うし、ずっと見ていたい、付いて行きたいと思えます。


★クリプトン 初音ミク/歌声合成関連プロジェクト企画責任者 佐々木渉


通称、watさん(お名前の「渉」さんから)。
自分の中でwatさんがどういうイメージかというと、こういう感じですね。

www.ele-king.net

www.ele-king.net


クリプトンがどうとかではなく、ここまで「音楽を語れる」人だという、それだけでめちゃくちゃ格好良いと思う。音楽少年がそのまま大人になられたみたいな感じが勝手にある。
2015年の記事です。分かりやすい。

dentsu-ho.com

以下、引用です。

昔は、ポップな曲が強かったイメージで、最近は浮遊感がある声のものが増えて、透明な歌が揺れているようなちょっと不思議なポップロックも多くあります。シリアスなものもあればポップなものもあるこの振れ幅は、さまざまな志向が共存、両立しているようであり、いろんなモノが認められているような風土があると感じています。

この後も、「昔ボカロジャンルに現れた曲、現在の傾向」について、色々な視点から語ってるんですが、昔からそうだけど相当、「ボカロ」を聴いてるイメージがある。
全部を引用するわけにいかないけど、「最近のボカロの動向」をざっくり知りたいひとは、この記事を読まれるといいと思います。勿論、これだけで「なるほど」ってはならないと思うけど、面白い。

わたし別にクリプトン厨ではな…くもないかもしれないですけど。
いくらボカロの声やデザインのクオリティが高くても、デモに有名ボカロPを使っても、それだけでは足りない部分ってあると思うんですよ。
人気のソフトであれば毎日、何十だか何百だかという曲が動画サイトに上がっているわけで。ゲームやコンピCDの曲目を見れば、公式が、どこまで「場」を見てるかということは割と分かってしまうような気がする。
世間でのネームバリューとか、そういうものにこだわって、草の根から生まれるクリエイター勢や、そこから生まれる「遊び」みたいなものにあんまり関心がない姿勢を、某社にほのかに感じる。気のせいでしょうけども。

ちなみにこの記事で、佐々木さんが「アニメの二次創作」について語っているところがすごく腑に落ちてニヤニヤしてしまった。凄い人はやっぱり、些細なところから大局まで、「見通して言語化する力」が凄いんだなと思う。


イラストレーター・漫画家 KEIさん


81年生まれ、千歳市出身。初音ミクをはじめとするキャラクターデザイン他、アニメ・ゲーム・漫画・イラスト等、色々なジャンルで活躍されている人。
KEIさんの絵の特徴といえば、やはり幻想的な色使いの美しさ。画集とかでっかいタペストリーとかでみると更によく分かるんですが、本当にため息がでるほど綺麗です。最近は眼の描かれ方が前よりはっきりしてきたような気がしてそこも好き。

ミクの左腕のカバーは、ヤマハシンセサイザーが元になっているらしいですが(一般には「DX7」と言われているけど「DX100」だろうという面白い考察をネットで見たけど触ったことがないので何とも。公式でも「DX7」って言ってるんですよね。貼らないので各位で)、その他にもスカートやらブーツやら、よくみると色々なものが付いている。「機材をモチーフにした女の子」というデザインの素晴らしさはいくらフィギュアやらイラストを見ても飽きない。

話は逸れますが。
常々思っているんだけど、ボカロの代名詞、アイコンでありながら、「初音ミク」って「ボカロ」のなかでもかなり特異な存在だと思う。
何かこう、いちばん「人間からかけ離れた」存在感がある。
初音ミクの声」ってすごく独特だと思っていて。上手い人が使うと、ボカロであっても人の声と聞きまごうくらいの歌が歌える(とか言うと突っ込まれそうだけどその辺は今回スルーで…)んだけど、ミクの場合は、いくら上手い調声であっても、あまり「人間の声」と聞き間違う人は居ないと思う。(「ボカロ」って、人によって本当にいろんな声が出るので一概には言えないけど)
デザインでいうと、緑のツインテール、16歳という割にぺたんとしたボディもそうだし、上記の機材のデザインが最も強く出ている。
そういう、いちばん先鋭的な存在っぽい「初音ミク」が、よくも悪くも「ボカロ」のイメージを背負ってるっていうのは面白いと思う。得してる部分も損してる部分もある。
(…後、どうでもいいですけど。n次創作にあたりキャラクターの胸を願望によって増やすことには諸手をあげて賛成しかねる派閥です。その辺は単にオタク属性の違いでしょうけども。)

* * *

クリプトンやSEGAヤマハ関係、ゲーム・ライブ関連だけでも色々な人がいるので、その辺に詳しい人ならもっともっといろんなことが書けると思うんですが。

取り敢えず、今回はこの辺で。

【2日目】「ボカロ」の軌跡を辿る 1.「初音ミク」ブーム前夜

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シリーズ2日目です。

***

最初のVOCALOID「LEON」「LOLA」が発売されたのは2004年1月、英のメーカー・ZERO-Gから。当初は仮歌ソフトとしての利用が想定されていた。

こちらがそのうちの、「LOLA」の画像。じゃじゃん。

見ての通り、パッケージに描かれているのはキャラクターではなく、人間の横顔。
売上はそれほど伸びずだった模様。個人的にはこのパッケージも色っぽくて好きです。

ただ、その後、LEON・LOLAとも、ネット上でキャラクターを付けられたりしているようで。ややもすると「ソフトを人格化する」流れになるのは面白いなと思う。
「キャラorシンセ」の論争は結構、未だに色んな所でされていて、現時点で考察や結論までは考えられてないんですが、後日喋れたらと(自分に宿題をだしておいて忘れるパターン)。

同年11月、日本で初のVOCALOIDMEIKO」が発売。パッケージには、赤色をイメージした女性キャラクターが描かれており、この「ソフトにキャラクターイメージを持たせる」という方向性でヒットしたことが、その後の全ての発端となる。

MEIKO」はキャラクターの見た目や、日本で最初のVOCALOIDであることから、キャラクター的には「格好良いお姉さん」で定着している。見た目からイメージするより声が高めな気がして可愛い。個人的にはロックな感じの曲調で歌っているイメージが強いです。

カイト V3(KAITO V3)

カイト V3(KAITO V3)

2006年2月、青色を基調とした男性キャラクターを配した「KAITO」が発売。が、売れ行きはいまいち振るわなかったため、愛が昂じていじられる「ヘタレなお兄さん」キャラが定着。声が柔らかいので、民族調の曲などにハマる。アコギな弾き語り系等も好きです。

MEIKOの「中の人」(サンプリング元の声の持ち主)は、シンガーソングライター・拝郷メイコさん。KAITOの方は、歌手の風雅なおとさん。
拝郷さんは、明るくて大人っぽい素敵なお姉さん。風雅さんは、おっとりと優しい美声のお兄さん。なんですが。
ソフトと「中の人」の関係は、人によって違うと思うのだけど。このお二人に関して言えば、何か、お人柄とキャライメージが割りと重なっているイメージがある。
ボカロ関連のイベントにもよく来られていて、自分の持ち歌や、ボカロ曲を歌われていたりする。

この「MEIKO」「KAITO」を発売したのが、昨日も書いた「クリプトン・フューチャー・メディア株式会社」。
95年に設立。昨年、伊藤社長による20周年の挨拶がHPに掲載されていて、素敵な文章だなとおもったのでリンクを貼ります。
http://www.crypton.co.jp/cfm/news/2015/07/21cfm20th

「ネット」がこれほど普及する前から、その面白さに気づいていたこと。いったんは公務員という職業に就き、葛藤しながらも、音源を販売する会社を設立したこと。
東京でなく札幌に設立したのも、「今後はネットが発達するから、距離に囚われない会社づくりを」(※意訳)ということだったようです。

その後の思い出話しは、上記リンクをそのまま読んで貰えれば。特にその辺興味のある人にはすごく面白いかと。
初音ミク」以降の流れに関しては、ほぼ一文で済ませているのは、諸々が言い切れないからだと思います。熱い思いは常に伝わってますが、重い重圧があるんだろうなということもぼんやりと感じる。その辺もまたおいおい。

話をVOCALOIDに戻すと。この流れにより、「DTMで作曲しているのは主に若い男性である。よし、女性キャラ中心で行こう」…という話になったのかは知らねど、この後に発売されるのが「初音ミク」なわけです。

…この調子で行ったらいつまで経っても終わらない気がしてきた…。
次は、ニコ動の黎明期のあたりになります。

取り急ぎ、本日は以上です。

【1日目】 いち聴き専が「ボカロ」について概要を喋ってみる 【祭り】

walking43.hatenablog.com

…ということで。すでに1日めから遅刻ですが。
書きます。

VOCALOIDとは。「ボカロ」とは。

ヤマハ株式会社によって開発された、音声合成技術。また、その技術を使った製品のこと。PCにインストールして、エディタを使ってメロディと歌詞を入力し、歌わせるソフト。
サンプリング元になる人の声は、声優やシンガーソングライターなど様々。最近では小林幸子セカオワのFukaseなど、アーティストとのコラボも目立つ。

2007年のVOCALOID製品・「初音ミク」がヒットし、ニコニコ動画YouTubeを中心に創作ブームが広がったことで、そのDTMを中心としたブーム自体を、「ボカロ」と呼ぶようになり、そのブームは今も続いている。

音声合成ソフトには、VOCALOIDの他にもUTAUやCeVIOなど、色々な種類のものが出てきている。また、同じソフトであっても、技術の進化につれ、バージョンアップしていく。VOCALOIDエンジンは無印からはじまって、現在はV4が最新。この分だと、「ボカロ」ブームがいつか終わるとしても、V10くらいまでは行きそう。
ちょっと見ないうちに新しい様相になっていくので、見ていて飽きない。最近は「喋り」に特化したソフトも隆盛。

当初は仮歌ソフトとしての利用が想定されていたが、例え創作ブームと紐付いて使われるのではなくとも、ソフトのボーカルには様々な魅力や可能性があると思う。そのへんは後日書きます。

■ざっくりと、いままでの経緯。

2007年、ボーカルソフト「初音ミク」が発売し、当時創生期だったニコニコに、DTMで作った曲をソフトに歌わせてUPすることが流行する。
その頃の、色々なものを巻き込んだ熱気と楽しさは、当時のネットの記事などを見ていると如実に伝わってくる。

TVの情報番組などでも取り上げられたりと、大きく広がりを見せていくものの、世間の目(…?)はまだ厳しかった。
可愛らしいキャラクターや、目新しい機械声に釣られただけではないか。新しくはあるけれど、ネットの流行の域を出ないだろう。そんな意見が大勢を占めていたのではと思う。

この頃のことで特筆すべきは、発売元であるクリプトンの姿勢。
「誰でも創作できる」というブームに乗って、何も見返りのないまま搾取されようとしているユーザ(クリエイター)の立場に立ち、できる限り報われるように、色々と戦っていた様子が伺える。
大きな後ろ盾もないまま、ボカロに関わる「人」や「場」を守り、「初音ミク」を始めとするブランドを守って作り上げてきた。その姿勢と熱意があるから、今まで「ボカロ」は続いてきたのだと思う。

私事ですが、私が「ボカロ」を知ったのが2009年の半ば。
その頃は、「歌ってみた」「踊ってみた」などでも色々な人が続々と人気を伸ばしていた頃で、当時は右も左も分からないまま、そのノリに巻き込まれていった感がある。
ボカロPで言うとryoさん、流星P、wowakaさん、ハチさん、ジミーサムP、辺りを、最初はよく聴いていた。
…と書いて何だけど、ちょっと言い切れない。後ほど、「好きなボカロP100人」とかやろうかと思っています。
ある動画が流行ると、それに合わせて「祭り」になったりということも、当時は半年に1回くらいの頻度であったように思う(現在もある気がするけど、体感的には昔ほど大規模ではないかと)。
毎日ランキングをチェックしていたし、その他にランキング動画なども見ていた。勢いに流されっぱなしの日々だった気がする。

ある意味、狂騒感のあった当時の「ボカロ」の勢いが最高調に達したのが、2012年の始めなのではないかと思う。
「Tell Your World」。
「あなたの世界を教えて」という、端的なフレーズ。
GoogleのCMのために作られたこの曲が、ネットの、それを使っている「人」の持つ無限の可能性を示唆してくれた。
言ってみれば、「ボカロ」というジャンルのテーマソングみたいなもので、2016年にあっても変わらず、特別な位置にありつづける曲だと思う。

が、それとは裏腹に。
ネット上で楽しまれていたコンテンツが、商業へ進出するにあたり、色々なことがあった。
嫌儲的な気風を絡めた、ネット民の反発のような声も割りと大きくあったし、自分も気持ち的に、受け止めかねるところがあって。単純に、寂しかったのかもしれない。
活動の場が、ネットでも、商業でも。ボーカルがソフトでも、人の声でも。
自分の好きになった人が活動していることに、何も変わりはないのに。
何を迷っていたんだろう。と、今となっては思う。

その後、何が起きたかというと、出勤時間が迫ってるので手短に書きますけど、中高生の層が爆発的に厚くなった。
厨ニ心をくすぐるような格好良いロックや、センチメンタリズムを誘うバラードなどがその層にヒットし、ランキング上位を席巻するようになった。
「ボカロ小説」を始めとする、メディアミックスの流行が、それに拍車をかけたのもあるかもしれない。(別に嫌いじゃないけど)
コメントの精神年齢がみるみるうちに下がっていくのを眺めながら、「そろそろ潮時かな」と思っていたのを覚えている。

まあ、洗えなかったから今、こうなってる訳ですが。

ここからは、個人的な流れの話。
いつからか、ランキングをチェックしなくなった。「再生数の多い曲」から順に聴くのをやめた。
その代わり、個人のブログで薦められているものや、紹介動画などを見るようになった。自分の好きなPの曲調、そのバックグラウンドというかルーツを意識するようになり、遅ればせながら、ジャンルを意識して聴くようになった。

再生数や人気、自分の嗜好とは違うところで、「音楽」という大局に立って見ると。
全く違う世界が見えることに気づいた。
お恥ずかしい話ですが。シューゲイザードラムンベースも、歌謡ロックもファンクも知らなかった。特に知る必要も感じていなかったけど。
楽しいな、と思うし、怖いな、とも思う。知れば知るほど。

今のボカロも、昔のボカロも、同じように楽しい。
曲を上げる人がいて、歌う人や踊る人がいて、それを楽しむ人がいる。
何をやってもいい。どれほど遊んでも怒られないし、常に新しいことをやろうとするのが、そもそも公式の姿勢だと思う。
いつでも、「今」のボカロがいちばん楽しい。

そのうえで、何か言いたいこと、やりたいことがあるとしたら。
「ボカロ」は、擁している人口の割に、その「楽しさ」のプロモーションをしきれていない部分があるように思える。
固定された「ガワ」のイメージはだんだん厚くなり、その内部、活発に活動して変わり続けている本当の「場」については、変わらずに注目されていないような。

そのギャップを埋めるのは、それを好きな様々な人の、「言葉」ではないかと思う。

取り敢えず、本日は以上です。

【告知】 31日耐久・「ボカロ」を喋り倒します【9周年】

本日で、7月も終わりとなりますが。皆様いかがお過ごしでしょうか。(何)

世の中の大半の方はご存じないと思いますが。
2016年の8月31日は、音声合成ソフト・VOCALOID2対応「初音ミク」の、発売9周年となります。

ソフトなんですけど、言ってみれば「誕生日」のようなもので。自分も何かしたいなと思ったんですけれども。
曲も作れなければ絵も描けないので、せめてちょろっとなにか書こうと。
まあ、せっかくの機会なので、好きなものについて喋り倒したい!という、ただそれだけです。

2009年の6月に、初めて鏡音リンの声を聴いてから。雪崩れ落ちるようにハマりました。

笑ったり泣いたり。悔しいこと、嬉しいこと、色々なことがありました。
私、すごく物忘れがいい人なので。どこかでまとめておかないと、どこかへ行ってしまいそうな気がしまして。もったいないなと。
自分の宝物箱を見返す経過、みたいな感じで。

ただ、ポジティブな気持ちで書いた文章だからポジティブに受け取られるとも思っていません。
もともと、軽いノリのJ-POPくらいしか聴いてこなかった人間なので、音楽性について実のあることも言えませんし、他のサイトさんのようにアンテナを張って、曲や情報を紹介することも普段はしていません。

文章が上手い訳でもなく、知識もなく、あまりに力不足であることは承知しておりますが。
が。

できれば、「あーこんなことあったな懐かしいな」とか、「へーこんな感じなんだ面白いな」とか、誰かに思ってもらえれば。嬉しい…です。

もう現時点で、完全にビビってますからね…
こんなんで31日、連続UPは達成できるのか!?
豆腐メンタルは持ちこたえられるのか!?

フォロー頂いている諸氏におかれましては、興味のないジャンルであれば恐縮ですが。意識からミュートするなりフォローを外して頂くなり、ご自由にどうぞ。
一応、「ボカロ」をしらない方にも興味をもって読んでもらえるように頑張りますので、気が向いたら開いてみてください。

というわけで、スタートです。